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「Catch up Bundesliga」~2024.3.30 ブンデスリーガ 第27節 ブンデスリーガ バイエルン×ドルトムント ハイライト

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カウンターで刺し続けたドルトムントがデア・クラシカーを制する

 なかなか勝ち星を落とさないレバークーゼンを追走するバイエルン。なんとかCLとリーグ戦での立て直しに成功し、ドルトムントとのデア・クラシカーに臨む。

 ボールを持つのはホームのバイエルン。ゴレツカが左のCBに入る3バック化で中盤を変形させる。ドルトムントのプレスはバイエルンの守備陣に対してプレッシャーをかけることはしていなかったため、自在にボールを持つことができる。

 ベースとなるのは外循環。対角パスや同サイドからのシンプルなパスから大外レーンのSBもしくはWGにボールを渡してクロスまで持っていく。25分のケインの決定機などは外循環からの賜物と言えるだろう。

 インサイドをきっちりと覗けるのもバイエルンのいいところ。時折中盤まで降りるアクションを使うムシアラなど中央の武器は豊富。押し込むフェーズが長い中でさまざまな工夫を施している。

 しかしながら、先制点を決めたのはドルトムント。高めの位置でのプレッシングからカウンターを成功させて先制点をゲット。バイエルンは中盤のリポジとバックラインの押し上げが間に合わずに失点までドルトムントの攻撃の流れを止められなかった。

 回数はバイエルンよりも少ないが、ひし形のビルドアップからドルトムントは安定して前進。敵陣でのポゼッションも問題なく行うことができていた。

 もったいないなと思ったのはサンチョのインサイドへのカットインの動きに対応して空く右の大外レーンをうまく活用できていなかったこと。最終ラインの裏抜けでもいいのだけどももう少し合わせる動きは欲しかった。

 後半、ビハインドのバイエルンはボール保持に加えてプレッシングを強化。前半よりも前線と中盤のボールハントを強めて回収する。

 バイエルンはケインへの斜めのパスからのサイドチェンジなど、少しずつ敵陣深く入る動きのバリエーションが出てくるように。ただし、アタッキングサードの侵入は精度が低い。いつもに比べるとケインやミュラーの動き出しの頻度は少なかったかもしれない。

 むしろ、押し込まれるドルトムントはロングカウンターからチャンス構築。GKの素早いリスタートも含めて、敵陣に素早くボールを送り込み、少ない人数での攻撃でゴールに近づいていく。

 バイエルンに対してカウンターでチャンスを作っていたドルトムント。珍しく押し込むフェーズからゴール。大外のリエルソンのオーバーラップから2点目を仕留める。前半では活用できなかったスペースを活用したドルトムントが突き放す。

 終了間際にはケインがネットを揺らして反撃に向かいたいバイエルンだが、これはオフサイドで取り消し。結局点を取ることができなかったバイエルン。ドルトムントの鋭い自陣からの攻撃に屈してしまい、試合後はトゥヘル監督がブンデスのタイトルの白旗宣言をする羽目になった。

ひとこと

 撤退守備でここまで踏ん張れるんだドルトムントという発見。

試合結果

2024.3.30
ブンデスリーガ
第27節
バイエルン 0-2 ドルトムント
アリアンツ・アレナ
【得点者】
BVB:10′ アデイェミ, 83′ リエルソン
主審:ハーム・オスマー

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