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「Catch up UEFA Champions League」~2024.4.10 UEFAチャンピオンズリーグ Quarter-final 1st leg パリ・サンジェルマン×バルセロナ マッチレビュー~

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二転三転するシーソーゲームはバルセロナが先勝

 ルイス・エンリケとシャビというバルセロナにルーツがある2人の指揮官による激突。初戦はパリラウンドでの対戦である。

 ボール保持でスタートしたのはパリ。アセンシオの0トップという形での4-3-3でボールを動かしていく。ただ、パリはポゼッションでどうこうというよりは体を張るムバッペやデンベレにボールを当ててサイドの深い位置を取る形。Round 16で同じスペイン勢のソシエダで見せたような構造的な工夫で優位を取りに行く展開にはならなかった。

 バルセロナは4-4-2ベースで堅く受ける。WGのヤマルはSBのメンデスを基準に列を下げて5バックになることも多かった。ボールを奪った後は前線3枚を使ったカウンターにフォーカス。レヴァンドフスキを囮にWGが背後に走る形などからチャンスを作っていく。

 より落ち着いてボールを持つ形に対してはパリが慎重に対応。おそらく、中盤を人で捕まえに行った結果なのだろうが、パリもCHがラインを降りることによる5バックに移行。試合は徐々に相手の5バックに対するターン制の攻防となっていく。

 そうした中で先手を奪ったのはバルセロナ。縦への鋭さがあった3トップが一気にゴールを陥れることに成功。右に抜けたヤマルのクロスをファーから飛び込んだハフィーニャが沈めて、バルセロナがリードを奪う。

 後半、パリ・サンジェルマンはギアチェンジ。保持から一気に畳みかけていく。同点ゴールのキーになったのはデンベレ。HTで交代したアセンシオに代わって中央に入ると、左に流れてエムバペと共闘。エムバペで裏抜けから深さを取ると、豪快なミドルシュートから試合を振り出しに戻す。

 一気呵成のパリは右サイドの定点攻撃から追加点。ガンインとバルコラの右サイドに3人目として突撃したヴィチーニャがゴールを陥れる。前半の停滞感が嘘のようにパリがあっさりとバルセロナのブロック守備を壊した場面だった。

 前半のパリと比べるとガンインとバルコラの位置交換やデンベレの中盤移動などポジションは流動的。ようやく今季のパリっぽい崩しになってきた印象だ。

 押し込まれたバルセロナは選手交代を契機にプレスに。その流れからゴールを生み出して見せる。交代で投入されたペドリからのラフィーニャへのタッチダウンパスで再び試合はタイスコアに。

 以降はバルセロナはハイプレスを封印して4-4-2に回帰。試合は綱引き状態になる。そんな試合の幕引きとなったのはセットプレー。CKからクリステンセンがネットを揺らしバルセロナが再逆転に成功する。

 前半の静的な試合から比べるとド派手な打ち合いになった後半。少ない決定機を互いにものにした試合はアウェイのバルセロナの先勝で終えることとなった。

ひとこと

 マドリーとシティの試合もそうだけども、この試合で5点も入るんだという感じ。バケモノゴールばっかりだなぁ。

試合結果

2024.4.10
UEFAチャンピオンズリーグ
Quarter-final 1st leg
パリ・サンジェルマン 2-3 バルセロナ
エスタディオ・サンチャゴ・ベルナベウ
【得点者】
PSG:48′ デンベレ, 51′ ヴィチーニャ
BAR:37′ 62’ ハフィーニャ, 77′ クリステンセン
主審:アンソニー・テイラー

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