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「Catch up UEFA Champions League」~2024.4.10 UEFAチャンピオンズリーグ Quarter-final 1st leg アトレティコ・マドリー×ドルトムント マッチレビュー~

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ジョーカーの活躍で追撃に成功したドルトムント

 昨日はスーパーゴール博覧会で盛り上がったマドリードでは本日もCL開催。アトレティコのホームにドルトムントが乗り込んでの一戦となる。

 立ち上がりからボールを持つ意思を見せたのはアウェイのドルトムント。エムレ・ジャンの列落ちによる3バック化、インサイドに絞るマートセンはCHに入る形で3-2型のビルドアップを行う。

 アトレティコは素早くカウンターから裏を取るプランで対抗。手数の少ないファストブレイクから攻撃を仕掛けていく。

 ドルトムントの保持とアトレティコのロングカウンターベースで試合は進んでいくのかなと思ったが、アトレティコはハイプレスを成功させて試合を動かす。ドルトムントはGKのコベルのパスをつける選択がやや強引だったか。降りてくるアデイェミへのパスはかなり受け手側の処理の難易度が高いものだった。ということで高い位置からボールを奪ったアトレティコがデ・パウルのゴールで先行する。

 以降も試合のペースはアトレティコ。セットプレーから得点直後にもチャンスを作っていたし、サイドと中央封鎖のスキルは芸術的。狭いスペースに突っ込んでくるドルトムントを網にかけてファストブレイクに移行していく。

 苦しいドルトムントはまたしてもミスから失点。処理すべきボールに対してCB2人が被った対応で見せてしまい、こぼれたところをアトレティコに拾われる。素早く動きなおしたグリーズマンが縦パスを引き取ると、左の大外のリーノにラストパスを送って追加点を奪う。

 前半は完ぺきなアトレティコペース。2点のリードでハーフタイムを迎えた。

 後半もドルトムントがボールを持つ立ち上がり。選手交代を経てドルトムントの保持はオーソドックスな4-3-3にシフトするイメージであった。ボール保持の安定感は十分だったが、サイド攻撃は二人称で打開策が出てこない。ただ、前半よりも内と外で出し入れができる分、相手の嫌なところに入り込むことができていた感がある。この辺りはブラントが入った効果だろう。加えて、アトレティコをうまくプレスに引き出したところでのカウンターの方が刺さるような感じはした。

 アトレティコはジョレンテをトップに置く形で5-3-2と5-4-1のハーフにシフト。SHとシャドーの1人2役ができるジョレンテがサイドにトップに走り回りながらカウンターを機能させる。

 カウンターから敵陣に迫るアトレティコはセットプレーからファーへのクロスで決定機を迎えるが、これを仕留めることができず。すると、直後にドルトムントが反撃に成功。ライン間のブラントからハラーへのラストパスが刺さり、1点差に迫る。

 交代選手の連携から追撃するドルトムントはさらにサイドにバイノー=ギッテンスを投入。長いレンジでのシュートとエンドラインを抉るドリブルでゴールに一気に迫る。

 クロスバーをたたくシーンを数回迎えたドルトムントだったが、最後までネットを揺らすことはできず。アトレティコは冷や汗をかいての逃げ切り勝利となった。

ひとこと

 ちょっと苦しいかなと思ったドルトムントだったが、交代選手のクオリティがチームを救ってくれた感がある。

試合結果

2024.4.10
UEFAチャンピオンズリーグ
Quarter-final 1st leg
アトレティコ・マドリー 2-1 ドルトムント
エスタディオ・シビタス・メトロポリターノ
【得点者】
AMA:4′ デ・パウル, 32′ リーノ
BVB:81′ ハラー
主審:マルコ・グイダ

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