CL直後のアウェイもなんのその
いきなり左右に動かす積極的なスタートを見せたのはウニオン・ベルリン。CBが広がりボールを散らしながらWBにボールをつけていきながらクロスを上げる。GKがビルドアップに参加することで後方からDFラインをサイドに押し上げるアクションが目立つ立ち上がりとなった。
バイエルンはハイプレスだが、捕まえ切ってショートカウンターを仕掛けるほどではない。ウニオン・ベルリンの狙いとなったのはデイビスの背後。攻め上がりやすい彼の背後をアンダーソンや2トップが狙うことで右サイドを起点にする形を作っていく。
バイエルンの立ち上がりは少し面食らった感があったが、保持から立て直しに成功。2トップ脇からスムーズに侵入していくことでウニオン・ベルリンを押し返していく。1列目を超えたドリブラーが中盤を引きつけると勝負どころに設定したのは大外。WGの仕掛けからボックス内をつっつきにいく。
押し下げる機会が増えたバイエルンはそのまま先制点をゲット。3 on lineでミュラーを囮にボールを受けたゴレツカが豪快にゴールを仕留めた。
失点したことでウニオン・ベルリンが前にプレスに出ていくことで巻き返しを図る。しかしながら、バイエルンは落ち着いてこれを回避。さらには前半終了間際にはケインの直接FKでさらに追加点を奪い取る。
後半もバイエルンは安泰。保持でウニオン・ベルリンのプレッシングをいなしていくとあっという間に3点目をゲット。ケインでファーのDFをピン留めすると、その外を回ったミュラーがフリーでヘディングを決める。
交代で流れを変えたいウニオン・ベルリンだったが、交代で入ったライドゥニがプレス回避に失敗。テルにさらなるゴールを許してしまう。
以降もサイドからの無限クロスからチャンスを作るバイエルン。ウニオン・ベルリンが4バック化したことで対応はさらに困難を極める。クロスから5点目としてミュラーがゴールを決めたのはある意味必然と言えるだろう。
終盤にウニオン・ベルリンは1点を返すが反撃はここまで。バイエルンはCL直後の難しいアウェイゲームを難なく勝ち切って見せた。
ひとこと
ケインでクロスのターゲットをフリーにするやつ、羨ましい。
試合結果
2024.4.21
ブンデスリーガ
第30節
ウニオン・ベルリン 1-5 バイエルン
シュタディオン・アン・デア・アルテン・フェルステライ
【得点者】
UNI:90′ フェルテッセン
BAY:29′ ゴレツカ, 45+1′ ケイン, 53′ 66′ ミュラー, 61′ テル
主審:スベン・ヤブロンスキ