アタッカー陣のコンディション差がモロに出た
立ち上がりは両チームらしいインテンシティの高いプレッシングの応酬。特にボーンマスの同サイドに固めるアクションに対して大きな展開でプレスを打開するブライトンの大きな展開が目立つ立ち上がりとなった。
ブライトンは非保持に回れば高い位置からボールを奪いにいくアクションを見せていく。ボールを奪うところからWGにボールを預けるところまでは悪くないフィーリングを見せるブライトンだが、そこからのサイドの打開に関してはやや重たさが目立つ展開に。そういう意味ではトランジッションは効いているけども、トランジッションは完結しない!という状況になっていた。
前線のキレという意味ではボーンマスの方が上。鋭い2列目のプレーから攻撃を加速させて敵陣に迫っていく。押し込むフェーズを作ったボーンマスは先制点をゲット。セットプレーからセネシが先制点を奪い、試合を動かす。
先制を許したブライトンは保持からリズムを作っていく形。大外のWG、オファイアがサイドに流れる形から裏をとり、大外から押し下げていく。だが、押し込むフェーズを作ることができても決め手に欠くのが昨今のブライトン。敵陣に迫ることができてもブレイクスルーを得ることができないまま時間が進んでいくことに。
後半はよりアタッキングサードでの出来の差が鮮明になる形になった。良かったのはリードしているボーンマス。左サイドを定点攻撃のターゲットとして狙い撃ち。降りるソランケを基準にクライファートやワッタラが追い越す形を作り、ここからは大外で押し下げることでクロスを狙っていく。
この動きを繰り返すことでボーンマスは決定機を創出。52分にはファーのウナル目掛けてクロスを上げて追加点をゲットする。
一方のブライトンは攻撃の構築に苦戦。アタッキングサードにおける崩しの形を作ることができない。少し急ぎすぎている感があり、焦りがあるのだろう。左右に流れるジョアン・ペドロが頼みの綱となっていた。
優勢のボーンマスはこのブライトンの攻撃を受け止めてカウンターに移行することで主導権を握る。以降も敵のゴールに迫ることができていたのはボーンマスの方だった。
結局、試合の流れは最後まで変わらず。87分にクライファートが3点目を決めて完全に勝負あり。試合は3-0という完勝でボーンマスがブライトンを圧倒する90分となった。
ひとこと
シーズン終盤のコンディションの差がモロに出た試合だった。
試合結果
2024.4.27
プレミアリーグ 第35節
ボーンマス 3-0 ブライトン
ヴァイタリティ・スタジアム
【得点者】
BOU:13′ セネシ, 52′ ウナル, 87′ クライファート
主審:ポール・ティアニー