ハーランドが牽引するゴールショーで主導権キープ
タイトルレースに邁進するシティ。アーセナルとの勝ち点を落とせない緊張感のあるマッチレースは36節でも続いている。
この試合でもハイプレスで高い位置からウルブスの保持を阻害。支配的に振る舞う姿勢を見せつけるスタートとなった。ウルブスは保持では繋ごうとするが、咎められてしまい、非保持の多くなる展開。ここはおとなしく自陣で構えるスタートとなった。
というわけでウルブスの5バックをシティが壊せるかどうかの展開が始まる。5-4-1と5-3-2のハーフアンドハーフで構えるウルブス。コバチッチにゴメスがついていくかどうかで陣形が決まる感じである。
シティはブロック攻略に早々に成功。ブロック外のデ・ブライネからのライン間のフォーデンへの縦パス。ここから抜け出したベルナルドからの折り返しに反応したグバルディオルがPKを獲得。ハーランドが仕留めて先制する。
シティはこれ以降も右サイドを中心に攻撃を仕掛けていく。ここからライン間を除くフォーデンが鬼。一瞬で前を向くとここから一気に攻撃を加速させていく。
失点したウルブスはショートパスから少しずつ時間を作り出していく。序盤はリスクが先行していた感があったが、25分くらいからクーニャのポストを中心に手数をかけた攻撃から押し下げていく時間帯に。
しかしながら、シティは押し込まれてなおロドリ→ハーランドという空中殺法で追加点を奪う。ここからシティは再びハイプレスに移行して主導権を握る。前半終了間際にはコバチッチとのワンツーから抜け出してPKを獲得。3点目を決めて前半で試合を決定づける。
後半、ウルブスはオールコートマンツーで勝負に出る形での選手交代を実施。シティに真っ向から勝負を挑む。シティもこれに対して正面から応戦。こちらも高い位置から捕まえにいくアクションを見せることでやり返す。
ウルブスの姿勢を反映するかのようにヒチャンがなんとかゴールを仕留めるが、その1分後にシティは一瞬で反撃。ハーランドのハイライン破りがまたしても炸裂してさらには追加点を奪う。
以降はオープンな展開に終始した試合。シティは最後まで攻撃を緩めることなく、得点が欲しかったであろうアルバレスが5点目を仕留めて試合を完結。ハーランドの4得点から始まったゴールショーを見事に締めた。
ひとこと
前半で試合を決めてしまった感。5バックに対する攻略法を見出すの、めちゃめちゃ早かった。
試合結果
2024.5.4
プレミアリーグ 第36節
マンチェスター・シティ 5-1 ウォルバーハンプトン
エティハド・スタジアム
【得点者】
Man City:12′(PK) 35′ 45+3′(PK) 54′ ハーランド, 85′ アルバレス
WOL:53′ ヒチャン
主審:クレイグ・ポーソン