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「Catch up Premier League」~2024.5.5 プレミアリーグ 第36節 チェルシー×ウェストハム ハイライト

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3-2-5が上々の機能性を発揮してのゴールショー

 8位と9位で迎えるロンドン・ダービーだが勢いは対照的。逆転での欧州カップ戦出場権獲得を目指して怪気炎をあげるチェルシーと、ELの敗退からやや勢いがトーンダウンしてしまうような形となっているウェストハムとの一戦である。

 互いに強引なハイプレスにはいかない両チーム。2トップは共に縦関係を形成し、バックラインには時間が与えられる展開になった。

 そうした状況の中でより明確にポゼッションでの道を見つけた感があったのはチェルシー。前節のアストンビラ戦の後半で採用したククレジャのインサイドへの絞りから大外のWGへの攻めのルートを見つける。

 良かったのは大外一辺倒にならなかったこと。インサイドのジャクソンに当てることでウェストハムを外にフォーカスさせない仕組みになっていた。ウェストハムはズルズルと下がっているが、内側と外側のどこを封じるかが共有されておらず、ただ受けに回っている形が多くなってしまう。

 保持で主導権を握ったチェルシーは大外からの仕掛けで先制点をゲット。マドゥエケの仕掛けからインサイドのジャクソンに当てたボールのこぼれをパルマーが仕留めて先行する。

 先制されても特に試合は変わらない。カウンターに出ようとするウェストハムの攻撃は早い段階でチェルシーに潰されてしまい、反撃に打って出ることができない。

 押し込むチェルシーは順調に追加点をゲット。インサイドに当てて、こぼれたところを押し上げた後方の選手が仕留めるという先制点を似た構図でリードを広げる。

 さらにはチェルシーは前半に3点目をゲット。セットプレーからファーのシウバの折り返しをマドゥエケが仕留めて前半で試合を完全に決めてしまう。

 後半もチェルシーは保持から試合を完全に支配。後半もギアを入れることなく様子見が続くウェストハムに対して、チャロバーからマドゥエケのタッチダウンパスが通ると、この折り返しをジャクソンが仕留めてゴール。アレオラが呆れるほど無抵抗だったウェストハムの守備陣の対応はルーズ。これでわずかにあった勝ち点獲得の可能性は完全に0になった感がある。

 このゴールで試合のテンションは完全にダウン。どちらのチームもただただ時間を進めることにフォーカスしていく。その間にジャクソンは抜け出しから5点目を確保する。

 チェルシーはそれ以降、プレータイムを与えていきたい選手を交代で積極的に使う機会としてこの試合を活用する。ウェストハムは特に何も起こせないまま試合は終了。無抵抗なゴールラッシュをただただ眺めるだけの90分となってしまった。

ひとこと

 チェルシー、3-2-5の試運転としては非常に良い内容だったのではないだろうか。

試合結果

2024.5.5
プレミアリーグ 第36節
チェルシー 5-0 ウェストハム
スタンフォード・ブリッジ
【得点者】
CHE:15′ パルマー, 30′ ギャラガー, 36′ マドゥエケ, 48′ 80′ ジャクソン
主審:アンディ・マドレー

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