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「Catch up Premier League」~2024.5.11 プレミアリーグ 第37節 エバートン×シェフィールド・ユナイテッド ハイライト

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保持で圧力をいなしてホーム最終戦を飾る

 紆余曲折あったエバートンのシーズンの最後を飾るホームゲーム。勝ち点減がなければ今季の成績は近年では十分な水準。きっちりと仕事を果たしたダイチがブレイズをグディソン・パークに迎えての一戦に臨む。

 立ち上がりはいつも通り、ブレイズが元気なスタート。ハイプレスで相手を捕まえていき、自陣ではバックラインで幅を使いながらエバートンのハイプレスを逃していく。

 しかしながら、エバートンにとってはこうした動きをなんとかするのは得意分野。死なば諸共のバーンリーもルートンもあっさりと退けてきた。ブレイズのハイプレスもこれらの前例のようにあっさりと破壊。キャルバート=ルーウィンへのロングボールからボールの収めどころを作る。

 今季は不振に苦しんだキャルバート=ルーウィンだったが、終盤戦にはきっちりとコンディションを上げている。きっちりと収めるだけでなく、左右に動きながらのスペースメイクも同時にこなすことで2列目の飛び出しを促す。この試合ではドゥクレとのコンビネーションが秀逸。左右の背後に動きながらCBをどかし、ドゥクレがゴール前に飛び込むスペースを作り続けていた。

 この形からエバートンは先制。キャルバート=ルーウィンがサイドに流れながらグラウンダーのボールを収めると、折り返しをほぼノープレッシャーのドゥクレが押し込んでゴール。前触れのある崩しの形からゴールを奪い取る。

 守備ではロングボールの封殺役としてCBが躍動。こちらも左右に動きながらブレアトンが起点となる動きを見せるが、ブランスウェイトは難なくこの動きについていき攻撃を無効化。相棒のターコウスキと背後のピックフォードも含めてこの3人のコンディションは非常にいい。ブレイズは攻守に勝てるポイントがなくなっていき、徐々に苦しい状況となっていく。

 後半も陸続き。ブランスウェイトのデュエルで制空権を握ったエバートンが優位をキープしていることをきっちりとアピールするスタートとなった。

 ロングボールは難しいことがよくわかったブレイズはショートパスを繋ぎながら、ボールを前に進めていく意識を持つように。エバートンはロングボールほどこの動きにシャープに対応できていたわけではないので、前半よりは押し込むきっかけを作ることはできていた。

 ただし、エバートンは保持から少しずつリズムを取り返していく。序盤の死なば諸共ハイプレス以外には出て行けないし、引いてもなんともならないブレイズにとってはボールを回されてしまうとリズムが完全に途切れてしまう。この部分は年間を通してプレミアで戦う上で足りなかったところだと思う。

 バタバタせずに落ち着いて対応したエバートンが逃げ切りに成功。ホーム最終戦をきっちりと勝利で飾った。

ひとこと

 センターラインが好調なエバートン。エミレーツでは要警戒である。

試合結果

2024.5.11
プレミアリーグ 第37節
エバートン 1-0 シェフィールド・ユナイテッド
グディソン・パーク
【得点者】
EVE:31′ ドゥクレ
主審:スチュアート・アットウェル

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