乱調のブレントフォードを畳み掛けて7位確保
FAカップの結果次第でまだまだ流動的な欧州カップ出場権。ニューカッスルとしてはなんとか一つでも上の順位で終えてシーズンを終えたいところだろう。
立ち上がりにペースを握ったのはブレントフォード。守備では高い位置からのプレスでニューカッスルのバックラインに圧力をかけていく。攻撃に出た時は右サイドのムベウモのラインブレイクからチャンスメイク。ネットを揺らすシーンもあったが、オフサイド判定でゴールを奪うことができなかったが上々の立ち上がりを披露する。
対するニューカッスルは前線の踏ん張りからカウンターで応戦。左右に動きながらボールを収めるイサクからチャンスを作っていく。右に流れて正対したピノックとの1on1を制してジョエリントンの決定機を作ったシーンは見事だった。
アバウトなロングボールは跳ね返されてはいたが、きっちりとイサクを狙えば押し込むことができるニューカッスル。撤退するブレントフォードのブロックに対して、外側からのギマランイスのクロスからバーンズにピンポイントでアシストを供給。これでリードを奪う。
この先制ゴールに乗っかる形でニューカッスルは勢いのままにハイプレスに移行。一気にブレントフォードに圧力をかけていく。すると、ブレントフォードのバックラインはミスを連発。ピノックのミスを見逃さなかったイサクが2点目をアシストすると、立て続けに3点目をゲット。自陣でのロスト直後とは思えないほどリスキーなプレー選択からレギロンがロストをすると、今度はイサクがフィニッシャーとなりゴールを決めた。
完全にこの時間に勢いを失ってしまったブレントフォード。サイドからチャンスを作っていこうとするが、なかなか崩し切ることができないまま前半を終える。
後半、引き続きポゼッションするブレントフォードはなんとか一点を返す。遅れて入ってきたジャネルトがゴールを決めて点差を縮めるスタートとなった。
遅攻での攻撃はもちろんのこと、トニーの収まり方を利用した速攻も見事。ウィサの2点目のゴールも今季の彼らしいスーパーな一撃であった。
ニューカッスルはポープのセービングでなんとか2失点目で食い止めると、サイドからきっちりと押し下げていきながら敵陣でのプレー時間を稼ぐ。するとムベウモの軽率なプレーから獲得したFKのこぼれ球をギマランイスが押し込んでリードを再び2点に広げる。
ニューカッスルは5バックに移行して試合をクローズ。珍しい布陣変更からは今度こそきっちりクローズするという強い意志が感じられた。
試合はニューカッスルが大量得点で逃げ切りに成功。7位をきっちり確保してシーズンを終えた。
ひとこと
ブレントフォードは集中が一気に途切れた前半の終盤の過ごし方があまりにももったいなかった。
試合結果
2024.5.19
プレミアリーグ 第38節
ブレントフォード 2-4 ニューカッスル
ブレントフォード・コミュニティ・スタジアム
【得点者】
BRE:48′ ジャネルト, 70′ ウィサ
NEW:21′ バーンズ, 36′ マーフィー, 38′ イサク, 77′ ギマランイス
主審:サイモン・フーパー