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「Catch up Copa America」~2024.6.28 コパ・アメリカ 2024 グループD 第2節 パラグアイ×ブラジル ハイライト~

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ヴィニシウスを旗頭に畳み掛けたブラジル

 第1節はコスタリカとまさかのスコアレスドローとなったブラジル。パラグアイも第1節を落としており、負ければ敗退が決定。どちらにとっても負けることができない重要な一戦となる。ヴィニシウスの立ち上がりからのプレスはブラジルの意気込みを感じるものであった。

 パラグアイ相手にボールを持つことを許してもらったブラジル。パラグアイの4-4-2を向こうに回して、外循環でWGを起点にまずはブロック守備を突っついていく。ヴィニシウスがインサイドに入れば中央の狭いところでもコンビネーションが見られており、まずはヴィニシウスのいるところから崩そうというのがブラジルのスタンスであった。

 一方のパラグアイがボールを持つ場合も保持はゆったり。ブラジルの4-4-2はヴィニシウスが前に残り、トップ下のパケタが非保持ではSHにスライドする変則4-4-2。よって、プレスにはややギャップができる状態になる。

パラグアイの保持は14番のクバスがバックスにサリーする形でギャップを作っていく。トップ下のエンシソも自由に動き回ることを推奨されており、中盤まで列を落とすことが多かった。代わりにSHのボバディジャがライン間に侵入してミドルを放つなど、ややライン間にフォーカスした崩しが見られた。

 互いに保持からブロック崩しを狙うジリジリした展開を動かしたのはブラジル。速い展開からハンドを誘発し、PKを獲得。だが、パケタがこれを仕留めることができず、ブラジルは先制の絶好機を逃す。

 しかし、このPKをきっかけに攻め手を強めたブラジルは先制点をゲット。縦への突破を見せたヴィニシウスがライン間に侵入すると、パケタを使った抜け出しから先制点を仕留める。

 さらに、ライン間の攻略にフォーカスしたブラジルは追加点をゲット。ヴェンデウの侵入からこぼれ球をサヴィーニョが押し込んでリードを広げる。

 止まらないブラジル。ロドリゴの裏抜けによって後方にパラグアイのラインを引っ張るとプッシュアップしたヴィニシウスがパスをカットし、そのままゴールに。前半のうちに試合を決めてしまう。

 後半の頭はパラグアイが抵抗を見せる展開。左右を広く使って押し込むと、アルデレーデがミドルを放って一矢報いる。以降もエンシソが長いレンジから狙うなど、ミドルを軸に敵陣に攻め込んでいく場面が目立った。

 しかしながら、ブラジルもヴィニシウスのドリブルやライン間の繋ぎからジリジリと押し返していくと再びPKを獲得。先ほどは駆け引きに敗れたパケタがリベンジに成功し、パラグアイの反撃ムードを鎮火する。

 さらにはパラグアイはクバスの一発退場で10人に。最後までハードに戦う試合にはなったが10人で3点差を埋める力はパラグアイにはなく、そのままブラジルが逃げ切りを達成した。

ひとこと

 ここぞ!というところでのブラジルの畳み掛けが見事な試合だった。

試合結果

2024.6.28
コパ・アメリカ 2024
グループD 第2節
パラグアイ 1-4 ブラジル
アレジアント・スタジアム
【得点者】
PAR:48’ アルデレーデ
BRA:35‘ 45+5’ ヴィニシウス, 43‘ サヴィーニョ, 65′(PK) パケタ
主審:ピエロ・マサ

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