カナダが再戦の権利を勝ち取る
勝てば準決勝の相手はアルゼンチン。王者に挑むべくカナダとベネズエラが準々決勝で激突する。
ゆったりとボールを持つスタートとなったのはベネズエラ。自陣からCBが横に広がるポジションを取りつつ、中盤に穴を開けて前進を狙っていく。しかしながら、中央はカナダがきっちり網を張っていた感があった。ベネズエラの低い位置からのポゼッションはカナダの中盤に刺さることでカウンターに発展。カナダは無理なくベネズエラの攻撃を跳ね返すことができていた。
カナダは保持に転じると前線へのロングキックを積極的に活用。前線は抜け出す位置をこまめに変えながら相手に対応を絞らせないように工夫をする。
そういった気の利いた動きが先制点に繋がった感がある。右サイドからスローインのリスタートで相手の隙を見逃さなかったデイビッドが右サイドから裏をとると、シャッフェルバーグが先制点をゲット。早々にリードを奪う。
ベネズエラはソテルドのパスのレシーブからドリブルでライン間を覗くようなアクションを見せる。しかしながら、ガッチリ構えてカウンターを狙うカナダを脅かすことはできず。試合はカナダのリードでハーフタイムを迎えることとなった。
後半、保持ベースでの勝負となったのがベネズエラ。前半同様にソテルドのスピードを活かした突破からカナダのラインを破りにいく。
しかしながら、カナダもオープンな展開を生かすように反撃。どちらかといえば、試合は徐々にカナダの思う通りに流れていった感がある。どちらのゴール前のシーンも増えるようなオープンな展開で試合の終盤を迎えることに。
リードしているカナダとしてはなんとか逃げ切りたいところであったが、セットプレーからのカウンター対応をミスってしまい、ロンドンに超ロングシュートを決めることを許してしまう。
このゴールをきっかけにペースを握ったのはベネズエラ。少しずつ保持で押し込みながら、チャンスの数ではカナダを上回る終盤戦となった。
しかし、互いにこじ開けることができないままタイムアップ。PK戦に持ち込まれた試合はサドンデスを制したカナダが勝利。アルゼンチンへの挑戦権を確保した。
ひとこと
惜しかったベネズエラ。アルゼンチンと戦っているところは是非とも見てみたかった。
試合結果
2024.7.5
コパ・アメリカ 2024
Quarter-final
ベネズエラ 1-1(PK:3-4) カナダ
AT&Tスタジアム
【得点者】
VEN:64‘ ロンドン
CAN:13‘ シャッフェルバーグ
主審:ウィルトン・サンパイオ