裏抜け破壊を繰り返しての大勝でコロンビアがベスト4
グループDを堂々突破したコロンビア。準々決勝で対峙するのは混戦のグループCで2位を確保した伏兵のパナマである。
ボールを持って動かすスタートとなったのはコロンビア。バックラインからボールを動かしながらパナマの5-4-1に対して穴の開くところを探していく。パナマの5-4-1はバックスにはボールを持つことを許していたが、ライン間を圧縮しつつミドルゾーンに構える形。よって、コロンビアはまずは裏抜けから探りを入れていく。
パナマは保持に転じた際には4バック化。CBロールの2人がGKを挟み込み、3枚で後方から動かしていく。コロンビアは高い位置からのプレッシングに出て行くが、かなりライン間が間延びしたプレスなので、パナマに簡単に横断されてしまい、コロンビアの3センターの脇の高さまで出て行く右のWBのムリージョを出口とした攻撃を仕掛けられる。CBのコルドバの列上げがスマートであり、スムーズなサイドチェンジに一役買っていた。
ハイラインを裏抜けで攻略するコロンビアと間延びしたハイプレスを横断から攻略していくパナマ。攻撃の精度としては割と一進一退な感じもしたが、スコアは一方的にコロンビアに積み重なっていく展開に。8分にセットプレーから手を使って止めるマーカーをものともせずにコルドバが叩き込んで先制ゴールを手にする。
さらにはディアスと前後を変えて飛び出したアリアスの抜け出しをGKのモスケラが倒してしまいPKを献上。リードはさらに広がる。
セーフティリードを取ったことでラインを下げて鎮静化を図るコロンビアだが、ハイライン攻略の精度は落ちず。FKでのクイックリスタートでディアスの動き出しを見逃さなかったハメスからのスルーパスが炸裂。コロンビアはハーフタイムまでに3点のリードを奪う。
後半、コロンビアは保持からゆったりと作るスタート。パナマはさすがに前から捕まえに行かないとまずい!という感じであったが、ハイプレスに出て行く分、コロンビアがよりイージーに前進ができるようになったのは皮肉である。
敵陣に侵入する機会が増えたコロンビアはムニョスのPKのアドバンテージからリオスが豪快なミドルを決めて4点目。さらにリードを広げる。
終了間際にはPKも再び獲得。圧巻の5得点でコロンビアが準決勝進出を決めた。
ひとこと
パナマも悪くはなかったけど、裏にスペースがある状態でルイス・ディアスと対峙するのは少し無謀だったかもしれない。
試合結果
2024.7.6
コパ・アメリカ 2024
Quarter-final
コロンビア 5-0 パナマ
ユニバーシティ・オブ・フェニックス・スタジアム
【得点者】
COL:8‘ コルドバ, 16‘(PK) ロドリゲス, 41’ ディアス, 70‘ リオス, 90+5‘ ボルハ
主審:マウリシオ・マリアーニ