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「EURO 2024 チーム別まとめ」~ベルギー代表編~

目次

代表メンバー

▽GK
クーン・カステールス(ボルフスブルク)
12 トーマス・カミンスキ(ルートン・タウン)
13 マッツ・セルス(N・フォレスト)

▽DF
2 ゼノ・デバスト(アンデルレヒト)
アルトゥール・テアテ(レンヌ)
4 ボウト・ファエス(レスター・シティ)
5 ヤン・フェルトンゲン(アンデルレヒト)
15 トーマス・ムニエ(トラブゾンスポル)
21 ティモシー・カスターニュ(フルハム)
25 マクシム・デ・カイパー(クラブ・ブルージュ)

▽MF
アクセル・ビツェル(A・マドリー)
ケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・C)
ユーリ・ティーレマンス(アストン・ビラ)
レアンドロ・トロサール(アーセナル)
16 アステル・ブランクス(ボルフスブルク)
18 オレル・マンガラ(リヨン)
23 アーサー・フェルメーレン(A・マドリー)
24 アマドゥ・オナナ(エバートン)

▽FW
10 ロメル・ルカク(ローマ)
11 ヤニック・カラスコ(アルシャバブ)
14 ドディ・ルケバキオ(セビージャ)
17 シャルル・デ・ケテラーレ(アタランタ)
19 ヨハン・バカヨコ(PSV)
20 ロイス・オペンダ(ライプツィヒ)
22 ジェレミ・ドク(マンチェスター・C)

■監督
ドメニコ・テデスコ

GS 第1節 スロバキア戦

初戦にして2年前の悪夢がよぎる

 互いに積極的にプレスに出ていくスタート。好感触だったのはベルギー。トロサールが1つ前に出る形でオールコートマンツーのような形でプレッシャーをかけてロングボールが乱れたところを回収する。

 後方は同数で受けるという不安もあった。ファエスの立ち上がりなど綱渡りの部分もあったが、後方の同数を受けることで確かに高い位置から奪い切れる場面もあったので、この辺りはリスクを取る意義はあったと言えるだろう。

 スロバキアのプレスはWGの外切り+IHの外スライド。オレたちの川崎フロンターレスタイルである。この設計自体はまぁそういう形もあるかという感じではあるが問題は後方。CBのライン設定がガタガタでルカクの裏抜けをことごとくオンサイドに。ずれが起きやすいプレスの仕組みだからこそ、簡単に預けて決定機がある状態は全然よろしくない!という感じである。

 しかしながら、先にプレッシングに対してミスが出たのはベルギー。「あれ?ここは敵陣だっけ?」と思うようなドクの大胆な仕掛けからのロストがスロバキアの先制点の源であった。

 以降はベルギーのバラバラ感が目立つ展開に。CHは互いの位置関係を見ずにそれぞれが別個でプレーしているかのような状況。いつまで経ってもパスは出てこないのでデ・ブライネが降りるアクションをするように。SBのカラスコはWGの背後で受ける機会を作りたさがあったが地面に根が生えたように手前で受けるアクションに終始。バックスのユニットはビルドアップのところで互いを見なかったり、相手との位置関係に変化をつけたりなどができず。ボールを動かして勝負するという観点でベルギーはなかなかにしんどさがあった。

 前線は単調さが目立つ。ドクは愚直に縦に行くことしかできず、トロサールはカットインから相手にひっかけまくるまずい出来の日、ルカクは抜け出した後のボールコントロールがバタバタ。1回目のシュートミスでW杯の悪夢を思い出してしまったかのようなフィニッシュワークだった。

 そんなベルギーに対してスロバキアは効果的に前進。サイドもバイタルも埋める気力が欠けているベルギーのCHを手玉に取りながらゴールに迫っていく。攻守に覇気がないままベルギーの前半は終わることとなった。

 後半、ベルギーは左右のWGを入れ替える。これでドクには多くの選択肢ができていたが、後方から攻め上がるカラスコとの連携はなかなかしんどいものがあり、左サイドの活性化とまではいかなかった。

 さらにはスロバキアの機を見たハイプレスにも苦戦。大きく動かすことはできていてもSBがなかなか高い位置を取れずに後ろに重くなってしまえば繋ぐことは難しい。スロバキアのプレスに屈する怪しさはただよっていた。

 引っかけてはスロバキアにカウンターを撃たれることとなったベルギー。中盤主体でボールを奪うと、そこから相手を見ながらボールを動かすスロバキアが着実に陣地回復をこなす。

 バカヨコの登場によりデ・ブライネはCHに移動。カラスコやファエスにブチギレながら立ち位置の指導を絶えず行っていた。だが、ベルギーのバックラインは一向に開く動きも上がる動きもしないので、ヤケクソ気味に縦パスを刺そうとしてはロボツカを中心とした守備ブロックに回収されてしまいカウンターから陣地回復を狙うという流れになってしまう。

 やぶれかぶれで前線の個人にかけるしかないベルギー。オペンダの抜け出しからルカクがゴールを決めたかと思われたが、これはハンドによって取り消し。ルカクは直前のオフサイドと合わせてこの日2回目のゴール取り消し。あらゆる決定機逸も含めてW杯の悪夢が蘇るかのようだった。

 初戦にて悲壮感漂う敗戦を喫してしまったベルギー。残り2試合での立て直しは間に合うだろうか。

ひとこと

 決定機を決められなかったルカクとか、自陣で意味不明なプレー選択で失点を招いたドクが悪目立ちした試合だけども、ベルギーがよりヤバそうなのは中盤より後ろ。保持でパートナーを見ず、ネガトラでダラダラとしかポジションを埋めないCH、保持での爆弾パスに終始し、非保持でも軽率な対応が目立つCBとカラスコなど課題は山積み。メンバーの大幅入れ替えなどを伴う解決策探しに着手しても不思議ではない。

試合結果

2024.6.17
EURO 2024
グループE 第1節
ベルギー 0-1 スロバキア
フランクフルト・アレナ
【得点者】
SVK:7′ シュランツ
主審:ウムト・メレル

GS 第2節 ルーマニア戦

外と中で押し下げのポイントを作ったベルギーが悪夢払拭に成功

 初戦をスロバキア相手に落としてしまったベルギー。2戦目はなんとか勝利を収めたいところだが相手はウクライナを倒して勢いに乗るルーマニア。オランダ×フランスやイタリア×スペインとは異なる意味で注目の2節のカードと言えるだろう。

 しかし、そんなワクワク感とは裏腹に試合は早々に動く。トランジッションの応酬から先制点を奪ったのはベルギー。深さをとったルカクを活用し、ティーレマンスのミドルで早々に試合を動かしてみせた。

 トランジッションに関しては両チームには明確な差があったように思える。ベルギーは前節までの不安定さはどこへやら。時間をもらったCBから組み立てを行うと、ここから外循環でWGにボールをつけるか、IHに縦パスを通すかのどちらか。インサイドに入るデ・ブライネは後ろをオナナとティーレマンスに託して、チャンスメイクにフォーカス。ドリブルからゴール前に侵入したり、WGに散らして勝負する舞台を整えたりなどを行っていた。

 大外のWGがピン留めのポイントになる。ルケバキオはバカヨコやドクほどは癖がなくシンプルにプレーするのがこの試合では良かった。CFのルカクは深さをとるマシンに。正しく効いている時のルカクである。WGとCFによって相手陣内に深さをとるアプローチには事欠かなかったベルギー。前半の主導権は一方的だったといっていいだろう。

 対するルーマニアは前線の起点作りに苦戦。前節はボールを収めることができていたドラグシュはベルギー相手だと起点としてまるで機能せず。中央ユニットのフィジカルさを活かしたベルギーにシュートどころか陣地回復すら許しらもらえなかった。

 後半、ルーマニアは右サイドのマンからカットインでスタート。立ち上がりは互いにハイプレスから主導権を握りにいく。ベルギーのハイプレスをひっくり返す形でミハイラの抜け出しからチャンスを迎えるなど、前半にチャンスのなかったルーマニアもゴールを脅かすことができる序盤戦となった。

 しかしながら、5分もあればベルギーは保持で主導権を奪取。ルーマニアは4-1-4-1のミドルプレスに移行する。すると、中央でのボール奪取からベルギーはカウンターでルカクがネットを揺らす。待望の初ゴールかと思われたが、またしてもこれはオフサイド。ルカクはまだトンネルを抜け出すことができない。

 ルカク事変の直後はベルギーは自陣でバックパスをミスしてルーマニアに決定機を与えるなど一時的に不安定になる。終盤は互いにフリーのバックラインから前線への一発裏抜けからチャンスを伺う形に。撃ち合いになれば有利なのはベルギー。GKのカステールズからの裏抜けからデ・ブライネが追加点をゲット。これで試合は決着。カステールズはファインセーブにフィードでアシストと大車輪の活躍であった。

 立ち上がりと締めに1得点ずつを重ねて悪夢の開幕節を払拭したベルギー。グループEを混戦に持ち込むことに成功した。

ひとこと

 緩さもないこともなかったが1節目とは別人だったベルギー。WGとCFでピン留めできる相手にはめっぽう強そう。

試合結果

2024.6.22
EURO 2024
グループE 第2節
ベルギー 2-0 ルーマニア
ケルン・スタジアム
【得点者】
BEL:2′ ティーレマンス, 80′ デ・ブライネ
主審:シモン・マルチニャク

GS 第3節 ウクライナ戦

Round 16 フランス戦

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