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「EURO 2024 チーム別まとめ」~ポルトガル代表編~

目次

代表メンバー

▽GK
ルイ・パトリシオ(ローマ)
12 ジョゼ・サ(ウォルバーハンプトン)
22 ディオゴ・コスタ(ポルト)

▽DF
ネウソン・セメド(ウォルバーハンプトン)
ペペ(ポルト)
ルベン・ディアス(マンチェスター・C)
ディオゴ・ダロト(マンチェスター・U)
14 ゴンサロ・イナシオ(スポルティング)
19 ヌーノ・メンデス(パリSG)
20 ジョアン・カンセロ(バルセロナ)
24 アントニオ・シウバ(ベンフィカ)

▽MF
ジョアン・パリーニャ(フルハム)
ブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・U)
10 ベルナルド・シウバ(マンチェスター・C)
13 ダニーロ・ペレイラ(パリSG)
15 ジョアン・ネビス(ベンフィカ)
16 マテウス・ヌネス(マンチェスター・C)
18 ルベン・ネベス(アルヒラル)
23 ビティーニャ(パリSG)
25 ペドロ・ネト(ウォルバーハンプトン)

▽FW
クリスティアーノ・ロナウド(アルナスル)
ゴンサロ・ラモス(パリSG)
11 ジョアン・フェリックス(バルセロナ)
17 ラファエル・レオン(ミラン)
21 ディオゴ・ジョタ(リバプール)
26 フランシスコ・コンセイソン(ポルト)

GS 第1節 チェコ戦

 

ピンズドの交代策でポルトガルが薄氷の勝利

 第1節の最後を飾るのはポルトガル。初戦はチェコとの一戦となる。

 立ち上がりは高い位置から人基準でハメにいく様子も見せたチェコだったが、徐々にその形は沈静化。5-3-2で中央をきっちり守る形を組むように。トップの守備はポルトガルの中盤からスタートするイメージである。

 ポルトガルの保持はMFロールの選手が多いのが特徴である。序盤の落ち着かない展開の中で低い位置まで降りるベルナルドはシティで見る日常であるし、MFにマークが強まるのを見てインサイドに絞りながらその背後に入っていくカンセロも普段着。デフォルトで中央に立つブルーノとヴィチーニャに加えてこの2人が中盤に加わる。

 ギャップに入る中盤ロールからラインブレイクして奥を取る選手にスルーパスを出してロナウドに向かって速いパスを出すことができれば理想かなというポルトガル。ただ、出し手役が多い分、背後に走るロールをこなす選手が少し少ない感じがするのがポルトガルの微妙なところ。カウンター局面であればスペースに走る人も自ずとはっきりするので、そういう意味でもトランジッションの成分が強い方が助かるかなという感じ。

 基本的には横断をしながら薄いサイドを作って狙っていくイメージのポルトガルだが、その過程で虚をついたように縦にパスを入れるスキルがあるのが怖いところ。チェコとしては閉じているつもりの中央に刺されるシーンもあったし、パスを出した後に自らが突撃しているヴィチーニャは厄介極まりない。

 裏抜けの役割がはっきりしない分、右サイドはあまり有効な攻撃セットが見えてこなかった感じがあった。シンプルクロスでロナウドの高さを狙うパターンもあるが、外から狙うのであればドリブルがある左サイドの方が有力。レオンの仕掛けと中盤からの鋭い縦パス、そしてカウンターがポルトガルの主な攻略パターンと言っていいだろう。

 チェコの保持はゆったりとしたポゼッションが少なめ、ロナウドがマーカーであるフラナーチは左右に動けばフリーになることはできていたが、シャドーの守備意識が高いポルトガルに対して、それ以外のビルドアップ隊はあまり呼吸ができる感じはしなかった。

 チェコの攻撃は押し込まれることが多い分、ポルトガルよりもさらにトランジッション偏重。2トップへのロングボールはそれなりに収まるが、彼ら2人で攻撃を完結させられる馬力はなさそうな情勢。チェコ側もそれはわかっているようで時間を作りながら後方の攻め上がりを待つことを優先する。コーファルが大外からクロスを上げる時間を作れれば満点という感じだろう。

 それなりにチャンスメイクの形は見えていた両軍だが、クリティカルにゴールに近づくシーンは少なめ。試合はスコアレスでハーフタイムを迎える。

 迎えた後半もボール保持のベースはポルトガル。微妙な変化としてはチェコのプレスの意識は後半の頭にやや強まったこと。それに対するポルトガルはオフザボールの動きが重く、なかなか自陣からのビルドアップでズレを作ることができない。

 左右の攻撃の偏りも後半の変化点。どちらかといえば左サイドの攻め筋が多かった前半だが、後半は右のベルナルドにボールを集約。少し引いてボールを受けるベルナルドが開けたスペースに誰かが飛び込む形で奥行きを作り、ここからクロスを上げていく。

 押し込まれると苦しいチェコ。選手交代に伴い5-4-1に変更。サイドの守備を強化する。だが、この直後にチェコは先制点をゲット。数少ない攻め上がりの機会に勇気を持って後方の選手たちが高い位置に出ていく。押し下げてのクロスからのセカンドボールをミドルで叩き込んで先制。

 チェコはここから2列目がかなり低い立ち位置を取ることで自陣をプロテクト。ポルトガルは押し込みながらチェコを攻略するフェーズに突入する。

 再び試合が動いたのは選手交代がきっかけ。メンバー交代に伴い左の大外に入ったメンデスの空中戦からの折り返しがオウンゴールを誘発する。

 このファーのクロスはロナウドをターゲットにする形でも。ジョタがゴールを押し込んだように見えたが、待ち構えたロナウドが僅かにオフサイド。セレブレーションにまつわる両軍の小競り合いに基づくもやっと感がただ残るだけとなってしまった。

 以降はオープンな打ち合いに。一度引きこもるマインドからトランジッションきっかけならばきっちり前に出ていく意識を持ち直したチェコは見事なメンタリティであった。

 しかしながら、またしても試合を決めたのはポルトガルの交代策。遅過ぎたかと思われた3枚替えは見事に結実。左の大外のネトが見せた突破からの折り返しをこちらも交代で入ったコンセイソンが決めてポルトガルは土壇場で決勝点を手にする。

 試合後はロナウドのハグで祝福を受けたコンセイソン。マルティネスの冴えた交代策が炸裂したポルトガルが薄氷の勝ち点3を手にした。

ひとこと

 交代策がピンズド。終盤に出てくるネトはただの嫌がらせである。

試合結果

2024.6.18
EURO 2024
グループF 第1節
ポルトガル 2-1 チェコ
ライプツィヒ・アレナ
【得点者】
POR:69′ フラナーチ(OG), 90+2′ コンセイソン
CZE:62′ プロヴォド
主審:マルコ・グイダ

GS 第2節 トルコ戦

ミッションコンプリートのポルトガル

 初戦は快勝を決めたポルトガル。今節の相手はこちらも勝利で初戦を飾ったトルコ。勝った方の首位通過が確定するグループFの大勢を決する大一番である。

 気合い十分で入ったのはトルコ。前線と中盤が連動するハイプレスでポルトガルのバックスを追い込んでいく。ポルトガルは左サイドに出張するベルナルドの裏抜けから回避するなど、ショートパスを組み立てを軸としたパスワークでこのハイプレスを回避する。

 初手での奇襲が効かないことを悟ったトルコはここからブロックを構築してリトリート。CHのアイハンが最終ラインに入ることで5バックに変形し、5-4-1の形でミドルブロックを組んでポルトガルの保持を迎え撃つ。

 ポルトガルは右サイドは多角形のユニットでポジションチェンジを多用。大外を取ることが多かったベルナルドを基準点にカンセロ、ヴィチーニャ、時には降りてくるロナウドなどが顔を出し、ブルーノなどが裏抜けから仕上げの機会を伺う展開。

 一方の左サイドはよりシンプル。大外のレオンと連携するメンデスの二人称からシンプルにクロスを入れていく。レオンにはトルコが時折3枚で監視するなど警戒の跡が目立った。

 この二人称の攻撃から先制したポルトガル。枚数を引き付けつつ、外を回ったメンデスを活用したレオンの冷静さが際立ったシーン。メンデスの折り返しはトルコの選手に跳ね返り、目の前に転がってきたベルナルドが先制ゴールを叩き込む。

 トルコの保持はポルトガルのプレスをこちらも自陣からの保持で解決しにかかる。ベルナルドの背後に忍び込んだカディオールから逆サイドへの対角パスを飛ばし、大外のアクギュンの仕掛けに連動する形でコクチュやチェリクがサイドに顔を出す。クロスに対してはイルマズとアクチュルコールが飛び込む形だ。

 ポルトガルが先制しても互いに保持から解決策を模索する形は変わらなかったが、トルコの2点目のオウンゴールは試合の流れを変えた感。このゴールでベルナルドとレオンがかなりラインを下げて、後方を埋める形での逃げ切りモードに突入する。アクチュルコールの強引な突破は悪くなかったが、トルコにとっては攻略の難易度が上がってしまった痛恨の失点となってしまった。

 迎えた後半、ポルトガルはマネジメントを重視している感の2枚の交代でスタート。トルコはとりあえず陣形を前に押し出してのプレスを行うスタートとなったが、引き続き、右サイドにボールを預けて保持を安定させるポルトガルが特に困らない様子ということを理解してからはミドルブロックに移行した。

 トルコの前向きな姿勢をへし折ったのはポルトガルの3点目。ヴィチーニャが後方から出した柔らかい裏抜けのパスをロナウドが落としてブルーノがゴール。ここまでのポルトガルはどちらかといえば、抜け出しからフィニッシュまでが全力だった感があったので、ロナウドが見せた丁寧なラストパスが得点につながっているのはどこか象徴的でもあった。

 このゴールで試合のテンションは完全に落ちることに。特にリードをしているポルトガルは主力を積極的に入れ替えながら控え選手の強度を試すことで残り時間を過ごしていた。

 2連勝で注文通りの首位通過を決めたポルトガル。スペインと並び第2節で首位通過を確定させた2つのチームのうちの1つとなった。

ひとこと

 ひとまずミッション達成のポルトガル。トルコは2失点目が痛かった。

試合結果

2024.6.22
EURO 2024
グループF 第2節
トルコ 0-3 ポルトガル
BVBシュタディオン・ドルトムント
【得点者】
POR:21‘ ベルナルド, 28’ アカイドゥン(OG), 56′ ブルーノ・フェルナンデス
主審:フェリックス・ツバイヤー

GS 第3節 ジョージア戦

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