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「EURO 2024 チーム別まとめ」~チェコ代表編~

目次

代表メンバー

▽GK
1 インジフ・スタニェク(スラビア・プラハ)
16 マチェイ・コバージュ(レバークーゼン)
23 ビテツラフ・ヤロシュ(シュトルム・グラーツ)

▽DF
ダビド・ジマ(スラビア・プラハ)
4 ロビン・フラナーチ(ビクトリア・プルゼニ)
ブラディミール・ツォウファル(ウエスト・ハム)
6 マルティン・ビティーク(スラビア・プラハ)
12 ダビド・ドウデラ(スラビア・プラハ)
15 ダビド・ユラーセク(ホッフェンハイム)
18 ラディスラフ・クレイチー(スラビア・プラハ)
24 トマーシュ・ブルチェク(スラビア・プラハ)

▽MF
3 トマーシュ・ホレシュ(スラビア・プラハ)
アントニン・バラーク(フィオレンティーナ)
8 ペトル・シェフチーク(スラビア・プラハ)
14 ルカーシュ・プロボド(スラビア・プラハ)
20 オンドジェイ・リングル(フェイエノールト)
21 ルカーシュ・チェルフ(ビクトリア・プルゼニ)
22 トマーシュ・ソウチェク(ウエスト・ハム)
25 パベル・シュルツ(ビクトリア・プルゼニ)
26 マチェイ・ユラーセク(スラビア・プラハ)
ミハル・サディーレク(トゥエンテ)

▽FW
アダム・フロジェク(レバークーゼン)
10 パトリック・シック(レバークーゼン)
11 ヤン・クフタ(スラビア・プラハ)
13 モイミール・ヒティル(スラビア・プラハ)
17 バーツラフ・チェルニー(ボルフスブルク)
19 トマーシュ・ホリー(ビクトリア・プルゼニ)

GS 第1節 ポルトガル戦

ピンズドの交代策でポルトガルが薄氷の勝利

 第1節の最後を飾るのはポルトガル。初戦はチェコとの一戦となる。

 立ち上がりは高い位置から人基準でハメにいく様子も見せたチェコだったが、徐々にその形は沈静化。5-3-2で中央をきっちり守る形を組むように。トップの守備はポルトガルの中盤からスタートするイメージである。

 ポルトガルの保持はMFロールの選手が多いのが特徴である。序盤の落ち着かない展開の中で低い位置まで降りるベルナルドはシティで見る日常であるし、MFにマークが強まるのを見てインサイドに絞りながらその背後に入っていくカンセロも普段着。デフォルトで中央に立つブルーノとヴィチーニャに加えてこの2人が中盤に加わる。

 ギャップに入る中盤ロールからラインブレイクして奥を取る選手にスルーパスを出してロナウドに向かって速いパスを出すことができれば理想かなというポルトガル。ただ、出し手役が多い分、背後に走るロールをこなす選手が少し少ない感じがするのがポルトガルの微妙なところ。カウンター局面であればスペースに走る人も自ずとはっきりするので、そういう意味でもトランジッションの成分が強い方が助かるかなという感じ。

 基本的には横断をしながら薄いサイドを作って狙っていくイメージのポルトガルだが、その過程で虚をついたように縦にパスを入れるスキルがあるのが怖いところ。チェコとしては閉じているつもりの中央に刺されるシーンもあったし、パスを出した後に自らが突撃しているヴィチーニャは厄介極まりない。

 裏抜けの役割がはっきりしない分、右サイドはあまり有効な攻撃セットが見えてこなかった感じがあった。シンプルクロスでロナウドの高さを狙うパターンもあるが、外から狙うのであればドリブルがある左サイドの方が有力。レオンの仕掛けと中盤からの鋭い縦パス、そしてカウンターがポルトガルの主な攻略パターンと言っていいだろう。

 チェコの保持はゆったりとしたポゼッションが少なめ、ロナウドがマーカーであるフラナーチは左右に動けばフリーになることはできていたが、シャドーの守備意識が高いポルトガルに対して、それ以外のビルドアップ隊はあまり呼吸ができる感じはしなかった。

 チェコの攻撃は押し込まれることが多い分、ポルトガルよりもさらにトランジッション偏重。2トップへのロングボールはそれなりに収まるが、彼ら2人で攻撃を完結させられる馬力はなさそうな情勢。チェコ側もそれはわかっているようで時間を作りながら後方の攻め上がりを待つことを優先する。コーファルが大外からクロスを上げる時間を作れれば満点という感じだろう。

 それなりにチャンスメイクの形は見えていた両軍だが、クリティカルにゴールに近づくシーンは少なめ。試合はスコアレスでハーフタイムを迎える。

 迎えた後半もボール保持のベースはポルトガル。微妙な変化としてはチェコのプレスの意識は後半の頭にやや強まったこと。それに対するポルトガルはオフザボールの動きが重く、なかなか自陣からのビルドアップでズレを作ることができない。

 左右の攻撃の偏りも後半の変化点。どちらかといえば左サイドの攻め筋が多かった前半だが、後半は右のベルナルドにボールを集約。少し引いてボールを受けるベルナルドが開けたスペースに誰かが飛び込む形で奥行きを作り、ここからクロスを上げていく。

 押し込まれると苦しいチェコ。選手交代に伴い5-4-1に変更。サイドの守備を強化する。だが、この直後にチェコは先制点をゲット。数少ない攻め上がりの機会に勇気を持って後方の選手たちが高い位置に出ていく。押し下げてのクロスからのセカンドボールをミドルで叩き込んで先制。

 チェコはここから2列目がかなり低い立ち位置を取ることで自陣をプロテクト。ポルトガルは押し込みながらチェコを攻略するフェーズに突入する。

 再び試合が動いたのは選手交代がきっかけ。メンバー交代に伴い左の大外に入ったメンデスの空中戦からの折り返しがオウンゴールを誘発する。

 このファーのクロスはロナウドをターゲットにする形でも。ジョタがゴールを押し込んだように見えたが、待ち構えたロナウドが僅かにオフサイド。セレブレーションにまつわる両軍の小競り合いに基づくもやっと感がただ残るだけとなってしまった。

 以降はオープンな打ち合いに。一度引きこもるマインドからトランジッションきっかけならばきっちり前に出ていく意識を持ち直したチェコは見事なメンタリティであった。

 しかしながら、またしても試合を決めたのはポルトガルの交代策。遅過ぎたかと思われた3枚替えは見事に結実。左の大外のネトが見せた突破からの折り返しをこちらも交代で入ったコンセイソンが決めてポルトガルは土壇場で決勝点を手にする。

 試合後はロナウドのハグで祝福を受けたコンセイソン。マルティネスの冴えた交代策が炸裂したポルトガルが薄氷の勝ち点3を手にした。

ひとこと

 交代策がピンズド。終盤に出てくるネトはただの嫌がらせである。

試合結果

2024.6.18
EURO 2024
グループF 第1節
ポルトガル 2-1 チェコ
ライプツィヒ・アレナ
【得点者】
POR:69′ フラナーチ(OG), 90+2′ コンセイソン
CZE:62′ プロヴォド
主審:マルコ・グイダ

GS 第2節 ジョージア戦

特徴くっきりな両チーム一戦は痛み分け

 まず、ボールを握ったのはチェコ。ビルドアップ時にはホレシュがSBに入り、クファルがSHにシフトする4バック化でボールを動かしていく。

 ズレは作るが仕上げはシンプルなチェコ。5-3-2で中央を固めるジョージアに対して無理をせずに外循環でボールを動かしていく。中央で横断ができれば、サイドのより深くまで入り込むことができるが、ジョージアはなかなかこれを許さず。チェコとしてはジリジリとした展開が続く。

 それでも高さがあるチェコ。サイドからのクロスやセットプレーから制空権を握り、チャンスを作っていた。シンプルな破壊力勝負でチェコはジョージアのゴールに迫る。

 一方のジョージアは保持に回るとそれなりに手応えがあった。序盤はクワラツヘリアとツィタイシュヴィリの左サイドのコンビの前進から一気に陣地回復を行うことで景色を変える展開が目立った。しかしながら、時間の経過とともにジョージアは守備陣を動かしながら堅実に前進をするように。マンツー気味にプレスを仕掛けてきたチェコに対して、ジョージアは味方がオフザボールでスペースを作りながらホルダーをサポート。スペース創出と細かいパス交換で前進をしていく。

 ジョージアは全員ドリブルが上手いけども、やはりクワラツヘリアは別格。崩しの局面は彼に託されることが多く、左サイドから中央を中心にボックスに迫るためのアプローチを託されていた。

 というわけで、圧倒していたシュート数ほど主導権は明確にチェコペースというわけではなかった前半。それを最後に裏付けるようにジョージアは最後の最後にPKを獲得。ハンドで巡ってきたチャンスを仕留めてハーフタイムをリードで迎える。

 リードをしたこともあり、ジョージアは後半に5-4-1にきっちりと自陣にブロックを組む方向にシフト。チェコは前半以上にボールを持ちながら攻略に挑む展開となる。

 3-1-6と前に重きを置く布陣となっているチェコだが、大外のWBが早い段階で止められることが多く、サイドから抉ることができない。むしろ、チャンスと言えるチャンスは長い距離のカウンターで鋭さを見せたジョージアの方があったと言っていいだろう。

 だが、そうした状況をよく救ってくれるのがセットプレーである。ニアで合わせたCKの跳ね返りを押し込み試合を振り出しに戻す。

 以降もボールを持つチェコ、カウンターベースのジョージアで試合は展開。だが、チェコはシックが負傷交代、ジョージアは前線がガス欠気味と全体的にジリ貧の流れとなる。

 ラストプレーは3対2のカウンターというジョージアの絶好機。終盤にようやく訪れた大チャンスだが、このシュートは枠外。最後の最後に巡ってきたチャンスを決めることはできず、試合はドローのまま決着することとなった。

ひとこと

 どいつもこいつもドリブルで仕掛けられるジョージア、面白いね。

試合結果

2024.6.22
EURO 2024
グループF 第2節
ジョージア 1-1 チェコ
フォルクスパルク・シュタディオン
【得点者】
GEO:45+4′(PK) ミカウタゼ
CZE:59′ シック
主審:ダニエル・シーベルト

GS 第3節 トルコ戦

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