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「EURO 2024 チーム別まとめ」~イングランド代表編~

目次

代表メンバー

▽GK
ジョーダン・ピックフォード(エバートン)
13 アーロン・ラムズデール(アーセナル)
23 ディーン・ヘンダーソン(クリスタル・パレス)

▽DF
カイル・ウォーカー(マンチェスター・C)
ルーク・ショー(マンチェスター・U)
ジョン・ストーンズ(マンチェスター・C)
マーク・グエヒ(クリスタル・パレス)
トレント・アレクサンダー・アーノルド(リバプール)
12 キーラン・トリッピアー(ニューカッスル)
14 エズリ・コンサ(アストン・ビラ)
15 ルイス・ダンク(ブライトン)
22 ジョー・ゴメス(リバプール)

▽MF
デクラン・ライス(アーセナル)
10 ジュード・ベリンガム(R・マドリー)
11 フィル・フォーデン(マンチェスター・C)
16 コナー・ギャラガー(チェルシー)
24 コール・パーマー(チェルシー)
25 アダム・ウォートン(クリスタル・パレス)
26 コビー・メイヌー(マンチェスター・U)

▽FW
ブカヨ・サカ(アーセナル)
ハリー・ケイン(バイエルン)
17 イバン・トニー(ブレントフォード)
18 アンソニー・ゴードン(ニューカッスル)
19 オリー・ワトキンス(アストン・ビラ)
20 ジャロッド・ボーウェン(ウエスト・ハム)
21 エベレチ・エゼ(クリスタル・パレス)

■監督
ガレス・サウスゲート

GS 第1節 セルビア戦

ヤキモキする「いつもの」イングランド

 イングランドの初陣はセルビア。ミトロビッチ、ルキッチなどフラムにゆかりのある面々との対戦からスタートとなった。

 セルビアの陣形は5-4-1。シャドーの2枚がかなりナローに守っているのが特徴の1つでもある。イングランドのバックラインにプレスをかけることはしなかったため、イングランドが一方的にボールを持ちながら勝負を仕掛けることができていた。

 イングランドは列を降りるアクションからズレを作ろうとする。CHのライス、アレクサンダー=アーノルドという大きな展開を持っているCHがバックスに入って自由にボールを受けたり、あるいはトップ下のベリンガムが左サイドに降りるアクションでセルビアの中盤と駆け引きをする。

 ややDF-MF間が間延びするケースはあるものの、セルビアはジリジリラインを下げつつ中央を固めることにトライ。ライン間のフォーデンやベリンガムに対しては最低限ファウルで止める対応ができていたので悪くはないなという感じだろうか。

 目先を変える必要があったイングランドはより外からの攻め手で先制。ウォーカーからの背後のパスに大外から抜け出したサカがギャップを作り、ケインの背後に侵入したベリンガムへのクロスからゴール。途中で相手選手に引っ掛けることでよりクロスがピッタリ合うという幸運も手伝いイングランドが先制する。

 クロスがあったのは幸運の手伝いがあったが、クロスのきっかけとなったサカとコスティッチの1on1はサカが完勝であり、クロスが上がったこと自体は偶然ではない。むしろ、1on1をセルビアが受け入れてくれる分、イングランドが確実に勝利を収めつつ、相手のバックスを乱しながら勝負を仕掛けられるセクションだった。左の大外を取ったところからの攻撃はうまくいっていなそうなイングランドだったので、サカのマッチアップは命綱と言っても良かった。

 失点したセルビアは少しずつボールを持つ時間が出てくるように。ただ、トップに当てるだけでは起点を作るのは難しいのは立ち上がりの15分で分かったため、ショートパスからの繋ぎでキッカケを探る。

 CHが降りて相手の中盤を引き出そうとする試みはイングランドと同じ。ただし、イングランドの中盤にはライスがいるので、彼の手が届かないところを作るとなれば、アレクサンダー=アーノルドとベリンガムの両方をきっちり自陣に引き出す必要がある。

 イングランドの中盤との駆け引き自体は行っていたセルビアだったが、ライスの背後に起点を作って進むことを機能的に行うところまでは昇華することができず。1on1で期待できそうなWBのところも左のコスティッチが負傷するなど計算外が続く。終了間際に右に流れたルキッチのクロスまで得点の匂いがするチャンスは待たなければいけない前半となった。

 後半、セルビアはグデリに変えてイリッチを投入。ミリンコビッチ=サビッチをトップ下において、ヴラホビッチをSH仕事から解放。2トップ+トップ下で敵陣からプレスをかけていくように。イングランドは相変わらず撤退ベースの非保持だったので、セルビアが保持を多く行う状況。景色は前半の終盤に近いままだったと言っていいだろう。

 セルビアがプレスで敵陣に出ていく頻度が増えた分、イングランドはカウンターのチャンスはありそうな感じ。ただし、背負うケインやサカへのサポートが遅く、セルビアが前に出てきた分のスペースはフイにしていた感がある。前半に優位を取っていたサカのところはCBのパヴロヴィッチが対応するようになってから圧倒するのは難しくなっていた。

 かといって、自陣での守備が固いわけではなく、サイドのハーフスペース付近から裏を覗く形でセルビアから押し下げられる形が頻発。ピックフォードの仕事はほぼエバートンと変わらなかったし、それであればブランスウェイトを呼んだ方が良かったのではないかと思った。

 セルビアで少し気になったのは左右に自由に動き回るミトロビッチ。クロスのターゲットとして中央に立っていた方がいいのではないかと思ったが、ストイコビッチは自由に動き回る役割を残して、タディッチで選手の方を最適化する道を選んだ。これで左右のサイドの崩しはさらに強化されたように思う。

 セルビアが残念だったのは早めの選手交代にも関わらず、スコアを動かせなかったこと。70分が過ぎればさすがにプレスの足が止まる。イングランドが明確にカウンターの道筋を描いたわけではないけども、中盤を入れ替えたことで出足で上回り少なくともファウルを取ることはできていた。

 多くの苦しい時間を耐え凌ぎ、なんとか勝ち点3をもぎ取ったイングランド。見る側が内容に疑問を感じながらも淡々と勝利を挙げていくいつものグループステージのイングランドの姿がそこにはあった。

ひとこと

 豪華な塹壕戦がサウスゲートの合言葉なのは間違いなさそうだけども、今大会はバックスの人選がそれにあっていなさそうなのは気になるところ。マグワイアの離脱は計算外だったのかもしれないが、それでももう少しやりようはあったように思えたが。

試合結果

2024.6.16
EURO 2024
グループC 第1節
セルビア 0-1 イングランド
アレナ・アウフシャルケ
【得点者】
ENG:13′ ベリンガム
主審:ダニエレ・オルサト

GS 第2節 デンマーク戦

低調なイングランドを前に勝ちきれなかったデンマーク

 スロベニアとセルビアが引き分けに終わったこともあり、イングランドは勝てば首位のご祝儀がついた突破が決定する一戦となる。

 デンマークは似たメンバー構成ながらもエリクセンとウィンドをシャドーのように運用する3-4-2-1に変化。少し守備の局面への重心を増やしたスタートとなった。

 イングランドはベリンガムがビルドアップで低い位置から関与。フォーデンは初期位置は外に立っていたが、トリッピアーが上がるとすぐに絞り、いつものようにライン間の住人の役割に移行。サカのサポートのために右サイドに流れたシーンが前半一番のインパクトであることを踏まえれば、初期位置だけで大外ロールとしてしまうのは少し違うかなという感じもする。

 先制点は右サイドから。サカばかり警戒しながらボールをプロテクトしようとしたクリスティアンセンの死角から忍び寄ったウォーカーがボールを奪取。ここからの折り返しは少し引っかかったが、最後はケインが沈めてイングランドが先制する。

 これで勢いに乗ったかと思われたイングランドだが、以降は自陣で受けるシーンが増えるように。ボックス内では流石の強さを見せたイングランドであったが、デンマークのMF陣のポジションの動き直しを捕まえることができず。エリクセン、ホイビュアなどはかなり動き回っておりイングランドを撹乱していた。

 撹乱役の1人であるヒュルマンドが素晴らしいミドルを決めてデンマークは同点。ケインのパスをカットしたところからイングランドが得意なボックス内の対応をスキップしてデンマークはタイスコアに引き戻す。

 以降もデンマークMF陣に対して後手になるシーンが続くイングランド。奪った後のプレーの判断も悪くデンマークの即時奪回の餌食になっていたのも印象が悪い。タフなファウルの基準もイングランドの陣地回復に対しては重荷になった。先制点以降はイングランドにあまりいいところがなかった前半だったと言えるだろう。

 後半の頭も展開は継続。デンマークが保持で支配をしつつ、より敵陣からのプレスを強気に行うことで圧力をかけていく。高い位置まで奪いにくる分、イングランドにはトランジッションからひっくり返すチャンスがあったが、ここはプレー精度のところで難があり、カウンターを完結することができない。

 デンマークはMFを増やす交代をすることでさらに強気のプレスを敢行。交代で入ったギャラガーを狙い撃ち。自陣ではライスやウォーカーも軽率なミスが出ており、この辺りはシンプルに選手の出来の低調さを感じられた。デンマークは敵陣での細かいポゼッションでの駆け引きは少し減った分、プレスから一気に傾れ込むダイナミズム重視のスタイルになった。

 悪い流れの中で思い切って前線のメンバーを入れ替えるという意外なシャッフルを試みたサウスゲート。ワトキンスの動き出しなどは確かにゲームを動かすアクセントになっていた。だが、アレクサンダー=アーノルドを下げた後に前線の動き出しに一発で合わせるフィードが要求される展開になるのはなかなかにミスマッチ感がある。

 勝ち点に劣るデンマークの方が最後まで強引にゴールを狙いに行った感があるが、ボックス付近での緩いプレーが散見されるイングランドのプレーを咎めることができず。勝ち切ることができないまま、このグループ3試合目のドローゲームとなった。

ひとこと

 勝って最終節に向けて優位を取りたかったのはデンマークかなという感じ。イングランドは引き分けでも最終節に向けて悪くはないので、テストも伴った交代をすること自体は悪くないが、中盤を落ち着かせるゲームメーカーと左の幅取り役がいた時の変化みたいなのは見ておきたかった感もある。

試合結果

2024.6.20
EURO 2024
グループC 第2節
デンマーク 1-1 イングランド
フランクフルト・アレナ
【得点者】
DEN:34′ ヒュルマンド
ENG:18′ ケイン
主審:アルトゥール・ディアス

GS 第3節

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