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「EURO 2024 チーム別まとめ」~デンマーク代表編~

目次

代表メンバー

▽GK
カスパー・シュマイケル(アンデルレヒト)
16 マッズ・ヘルマンセン(レスター)
22 フレデリック・レノウ(ウニオン・ベルリン)

▽DF
ヨアキム・アンデルセン(クリスタル・パレス)
ヤニク・ベスターゴーア(レスター)
シモン・ケアー(ミラン)
ヨアキム・メーレ(ボルフスブルク)
アンドレアス・クリステンセン(バルセロナ)
13 マティアス・イェルゲンセン(ブレントフォード)
17 ビクトル・クリスティアンセン(ボローニャ)
18 アレクサンダー・バー (ベンフィカ)
25 ラスムス・クリステンセン(ローマ)

▽MF
マティアス・イェンセン(ブレントフォード)
トーマス・デラネイ(アンデルレヒト)
10 クリスティアン・エリクセン(マンチェスター・U)
15 クリスティアン・ノアゴール (ブレントフォード)
21 モルテン・ヒュルマンド(スポルティング)
23 ピエール・エミール・ホイビュア(トッテナム)
24 アンドレス・ドライヤー(アンデルレヒト)
26 ヤコブ・ブルーン・ラーセン(バーンリー)

▽FW
ラスムス・ホイルンド((マンチェスター・U)
11 アンドレアス・スコフ・オルセン(クラブ・ブルージュ)
12 カスパー・ドルベリ(アンデルレヒト)
14 ミッケル・ダムスゴーア(ブレントフォード)
19 ヨナス・ウィンド(ボルフスブルク)
20 ユスフ・ポウルセン (ライプツィヒ)

■監督
カスパー・ヒュルマンド

GS 第1節 スロベニア戦

エリクセンの特別なゴール

 ボールを持つ側になったのはデンマーク。上のフォーメーションの図では5-3-2のような形になっているが、実際にはエリクセンがシャドーの一角のような振る舞い。ヒュルマンドとは明確な前後関係が形成されている状態で保持を行う。

 一方のスロベニアは4-4-2で構える形。デンマークのバックラインはプレスに行かず、2トップは中盤を基準として守備を行っていく。前述のシャドーのエリクセンは前線に飛び出す役割を行っているのだが、その場合はスロベニアのCHは縦関係となり、片方が最終ラインに入る形でケアする。

 デンマークはスロベニアの2トップの脇から進撃。ここから2トップを目掛けてボールを入れて攻撃を構築する。ホイルンドとウィンドの2トップは左右に動きながら起点となり、中盤からの飛び出しを促すようなポイントの作り方を行う。

 この形が実ったのが先制点。サイドに流れてスロベニアを押し下げたホイルンドが作ったスペースに飛び込んだのはエリクセン。ウィンドのラストパスを受けて4年前のEUROの悲劇を塗り替えるようなメモリアルなゴールを決めた。

 以降も主導権を握るのはデンマーク。3バックを基調とした安定したポゼッションから押し込む状況を続けていく。スロベニアもスポラルとシェシュコの2トップにボールを放り込んでいくが、なかなか起点を作ることができず。頼みのセットプレーを稼ぐために、後方を3枚にすることでボールを持つ安定感を増していこうという考えのように見えたが、デンマークほどの保持の基盤は作れなかったという印象だった。

 後半の両チームはとにかくセットプレーからのチャンスメイクが目立つ流れ。互いにボックス付近でファウルを得るとここからハイボールでゴールチャンスを迎えることに。

 トップに収めてチャンスを作るのが上手いのはリードをしているデンマーク。さらにはカウンターからホイビュアがボールを運び、サイドに流れるウィンドからの折り返しから決定機を作る場面もあった。同様にスロベニアもCFのサイドフローからチャンス。セットプレーもオープンプレーも似た形からチャンスを作る両チームであった。

 均衡ムードの流れを変えたのはビハインドのスロベニア。シェシュコのミドルがポストを捉えたことで勇気を得ると、直後のCKからヤンザの豪快なミドルがネットを突き刺す。

 このゴールで試合の流れは一変。試合の主導権はスロベニアに。サイドに流れるスポラルや中央で起点になることができるシェシュコからのチャンスメイクでデンマークのゴールに迫る。

 CFを起点に使った攻撃の機能性が主導権に直結したこの試合。前半はデンマーク、後半はスロベニア優勢というコントラストがくっきりの引き分けとなった。

ひとこと

 エリクセンがこの舞台でゴールを決めたこと、とにかく感慨深い。あの時のデンマークには勇気をもらったことを覚えている。

試合結果

2024.6.16
EURO 2024
グループC 第1節
スロベニア 1-1 デンマーク
シュツットガルト・アレナ
【得点者】
SVN:77‘ ヤンザ
DEN:17’ エリクセン
主審:サンドロ・シェーラー

GS 第2節 イングランド戦

低調なイングランドを前に勝ちきれなかったデンマーク

 スロベニアとセルビアが引き分けに終わったこともあり、イングランドは勝てば首位のご祝儀がついた突破が決定する一戦となる。

 デンマークは似たメンバー構成ながらもエリクセンとウィンドをシャドーのように運用する3-4-2-1に変化。少し守備の局面への重心を増やしたスタートとなった。

 イングランドはベリンガムがビルドアップで低い位置から関与。フォーデンは初期位置は外に立っていたが、トリッピアーが上がるとすぐに絞り、いつものようにライン間の住人の役割に移行。サカのサポートのために右サイドに流れたシーンが前半一番のインパクトであることを踏まえれば、初期位置だけで大外ロールとしてしまうのは少し違うかなという感じもする。

 先制点は右サイドから。サカばかり警戒しながらボールをプロテクトしようとしたクリスティアンセンの死角から忍び寄ったウォーカーがボールを奪取。ここからの折り返しは少し引っかかったが、最後はケインが沈めてイングランドが先制する。

 これで勢いに乗ったかと思われたイングランドだが、以降は自陣で受けるシーンが増えるように。ボックス内では流石の強さを見せたイングランドであったが、デンマークのMF陣のポジションの動き直しを捕まえることができず。エリクセン、ホイビュアなどはかなり動き回っておりイングランドを撹乱していた。

 撹乱役の1人であるヒュルマンドが素晴らしいミドルを決めてデンマークは同点。ケインのパスをカットしたところからイングランドが得意なボックス内の対応をスキップしてデンマークはタイスコアに引き戻す。

 以降もデンマークMF陣に対して後手になるシーンが続くイングランド。奪った後のプレーの判断も悪くデンマークの即時奪回の餌食になっていたのも印象が悪い。タフなファウルの基準もイングランドの陣地回復に対しては重荷になった。先制点以降はイングランドにあまりいいところがなかった前半だったと言えるだろう。

 後半の頭も展開は継続。デンマークが保持で支配をしつつ、より敵陣からのプレスを強気に行うことで圧力をかけていく。高い位置まで奪いにくる分、イングランドにはトランジッションからひっくり返すチャンスがあったが、ここはプレー精度のところで難があり、カウンターを完結することができない。

 デンマークはMFを増やす交代をすることでさらに強気のプレスを敢行。交代で入ったギャラガーを狙い撃ち。自陣ではライスやウォーカーも軽率なミスが出ており、この辺りはシンプルに選手の出来の低調さを感じられた。デンマークは敵陣での細かいポゼッションでの駆け引きは少し減った分、プレスから一気に傾れ込むダイナミズム重視のスタイルになった。

 悪い流れの中で思い切って前線のメンバーを入れ替えるという意外なシャッフルを試みたサウスゲート。ワトキンスの動き出しなどは確かにゲームを動かすアクセントになっていた。だが、アレクサンダー=アーノルドを下げた後に前線の動き出しに一発で合わせるフィードが要求される展開になるのはなかなかにミスマッチ感がある。

 勝ち点に劣るデンマークの方が最後まで強引にゴールを狙いに行った感があるが、ボックス付近での緩いプレーが散見されるイングランドのプレーを咎めることができず。勝ち切ることができないまま、このグループ3試合目のドローゲームとなった。

ひとこと

 勝って最終節に向けて優位を取りたかったのはデンマークかなという感じ。イングランドは引き分けでも最終節に向けて悪くはないので、テストも伴った交代をすること自体は悪くないが、中盤を落ち着かせるゲームメーカーと左の幅取り役がいた時の変化みたいなのは見ておきたかった感もある。

試合結果

2024.6.20
EURO 2024
グループC 第2節
デンマーク 1-1 イングランド
フランクフルト・アレナ
【得点者】
DEN:34′ ヒュルマンド
ENG:18′ ケイン
主審:アルトゥール・ディアス

GS 第3節

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