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「EURO 2024 チーム別まとめ」~ハンガリー代表編~

目次

代表メンバー

▽GK
ペーテル・グラーチ(ライプツィヒ)
12 デネシュ・ディブス(フェレンツバーロシュ)
22 ペーテル・サッパノシュ(パクシュ)

▽DF
2 アーダーム・ラング(オモニア・ニコシア)
ボトンド・バログ(パルマ)
4 アッティラ・サライ(フライブルク)
5 アッティア・フィオラ(フェヘールバール)
ビリ・オルバン(ライプツィヒ)
7 ロイク・ネゴ(ル・アーブル)
11 ミロシュ・ケルケズ(ボーンマス)
14 ベンデグーズ・ボラ(セルベット)
18 ジョルト・ナジ(プスカシュ・アカデミーア)
21 エンドレ・ボトカ(フェレンツバーロシュ)
24 マールトン・ダールダイ(ヘルタ・ベルリン)

▽MF
8 アーダーム・ナジ(スペツィア)
10 ドミニク・ショボスライ(リバプール)
13 アンドラーシュ・シェーファー(ウニオン・ベルリン)
15 ラースロー・クレインヘイスレル(ハイドゥク・スプリト)
16 ダニエル・ガズダグ(フィラデルフィア・ユニオン)
17 カラム・スタイルズ(サンダーランド)
26 ミハーイ・カタ(ブダペスト)

▽FW
マルティン・アーダーム(蔚山現代)
19 バルナバース・バルガ(フェレンツバーロシュ)
20 ロランド・サライ(フライブルク)
23 ケビン・チョボト(ウーイペシュト)
25 クリストフェル・ホルバート(ケチケメート)

GS 第1節 スイス戦

ドイツの追手のポールポジションはスイスに

 本命のドイツを追う2つのチームによる直接対決。2位以上を確保するためにもここでライバルを叩いておきたい一戦である。

 互いにフォーメーションは3-4-2-1。ミラーでぶつかる両チームでの激突でまず求められるのは保持側のチームの対応となる。余裕があったのはスイス。ハンガリーがマンツーで前から当たってくることをしなかったため、バックスからボールを動かすことができていた。

 前進のためのズレを作ろうとしていたのは左サイド。高い位置に動くリカルド・ロドリゲスに合わせてジャカが低い位置を取るなどでマンツーの噛み合わせを破壊していく。

 特徴的だったのは多くの人が話題にあげていた20番のアエビシェールだろう。特に国際大会ではSBやWBは大外専用機になることが多いのだけども、このアエビシェールはかなり自由なポジショニングをとる。大外をバルガスに任せ、自らはインサイドに絞りながら攻撃に参加する。

 そして、アエビシェールは中央で2つのゴールに関与。先制点はライン間で縦パスのレシーバーになり、ドゥアーへの裏抜けでのラストパスを送ってアシストを記録。2つ目は豪快なミドルで追加点を奪う。

 左右から自在に押し込むスイスに対して、ハンガリーはなかなか前進をやり返すことができず。非保持ではボールの取りどころがわからず、保持ではロングボールでは逃げられない!という感じ。広く繋ぎながらスイスのマークのズレを剥がす方がまだ有力という状態だった。左サイドではスイスと同じようにマンツーをずらす旋回が散発的に見られたはしたが、決定的にゴールに向かうことができるほど大きなズレではないという感じ。2点のリードの分、明確にスイスが優勢だった前半と言っていいだろう。

 後半、ハンガリーはより前よりのプレスを仕掛けるように。前からハメに行くアクションを増やし、同サイドにスイスのボール保持を誘導しようと試みる。しかしながら、スイスのポゼッションの質の高さには苦戦。プレッシャーを逃しながら広く幅を使うスイスの組み立てに対して、なかなか狭いところに囲うことができなかった印象だ。

 保持に回った時のハンガリーはCHが左サイド落ちながら押し上げてつつ左サイドにオーバーロード気味に人を集めてはいたが、こちらも決め手にはならず。スイスがプレスを緩めたため、ボールを持つ機会自体はフラットになったが、その分ハンガリーが明確にチャンスを増やしたわけではなかった。

 ハンガリーは川崎ファンにはお馴染みの蔚山のアダムを投入し2トップに変化。しかしながら、スイスのボックス内の跳ね返し強度には屈してしまい引き続き空中戦でも優位を取ることができない。

 終盤は攻め疲れたハンガリーは徐々にスイスの反撃を受けるように。するとスイスはトドメの一撃をお見舞い。相手のCBのクロスの処理が甘くなったところをエンボロが掻っ攫いそのままゴールを沈める。

 前半は保持での変化を見せながら、後半は堅く逃げ切りを見せたスイス。GS突破に向けて好発進と言える勝利を飾った。

ひとこと

 左サイドの旋回とジャカの司令塔としての役割は見事。堅さもあるしスイスは悪くない内容だったのではないか。

試合結果

2024.6.15
EURO 2024
グループA 第1節
ハンガリー 1-3 スイス
ケルン・スタジアム
【得点者】
HUN:66′ ヴァルガ
SWI:12′ ドゥアー, 45′ アエビシェール, 90+3′ エンボロ
主審:スラヴコ・ビンチッチ

GS 第2節 ドイツ戦

ハヴァーツが作り出したギャップを生かし切るMF陣

 全チームの中で第1節最多得点を決めた開催国のドイツ。連勝すれば突破は決まり。突破一番乗りを賭けた初戦となる。

 立ち上がりに強襲を見せたのはハンガリー。長いボールの処理ミスを誘発すると、そのままあわやというシーンを作り出す。

 ハンガリーのプランはこのようにきっちりと組んだところからの速攻ベース。5-4-1のローブロックを組み、ライン間はコンパクトに。左右に移動して最終ラインに落ちるクロースに惑わされることなく、シャドーが前に出ていくことと合わせてワイドのCBが前に出ていって陣形のコンパクトさを維持していたのが印象的だった。

 このコンパクトな布陣でボールを奪い、攻め上がるとそこからセットプレーも含めて立ち上がりのハンガリーはコンスタントにドイツのゴールに迫る勢いをみせた。

 それに呼応するようにドイツのチャンスもトランジッション色が強め。右のサイドに流れるハヴァーツがギャップを作り出してラインを押し下げつつ、中央に侵入するギュンドアン、ムシアラ、ヴィルツにチャンスを供給する。ハヴァーツの動きだしはブロックを組んだ静的な局面でも機能。5バックにギャップを作り、オフサイドにかからないように手前と奥でスペースを受けながらコントロールするスキルはとても見事であった。

 ライン間のわずかなスペースの創出を右サイドからコンスタントに行っていたドイツは前半のうちになんとか先制点をゲット。サイドからライン間のギャップに差し込んだヴィルツのパスを起点に中央を一気に攻略。ギュンドアンのコンタクトはお咎めなしとなり、ムシアラのゴールが認められることとなった。

 このシーンでも思うのだが、ドイツのMF陣は速いボールを狭いスペースで受けてコントロールするのが抜群にうまい。この特性とハヴァーツが作り出すわずかなスペースは相性がいいのだろう。

 ハンガリーはショボスライのFK以降、なかなかチャンスを作れず。ケルケズの思い切りのいい攻め上がりまで辿り着けば推進力を持ってゴール付近まで辿り着けそうな気もしたが、そうしたシーンを作り出せるようなタメは少しずつハンガリーから失われていった。リード後はドイツの支配を崩せないままハーフタイムを迎える。

 後半も試合の流れは同じ。きっちりとボールを動かすドイツに対して、ハンガリーは速い攻めからのカウンターでセットプレーまでたどり着く。ドイツの支配は苦しかったが、カウンターに出ていける分だけ前半のいい時間の感覚は取り戻したかなというハンガリーであった。

 しかしながら、優勢なドイツは愚直にフリーの選手から背後のスペースを狙うアクションを欠かさずにハンガリーを自在に押し下げる。このフリーランのサボらなさは相手からすれば脅威だろう。

 すると、左サイドからのミッテルシュタットの裏抜けからの折り返しに合わせたのはギュンドアン。深さができたところに飛び込むお馴染みのゴールシーンでさらにリードを広げる。

 この2点目はハンガリーに重くのしかかった感がある。ゴール前まではいけるが、クロスはきっちり跳ね返されるという状況のハンガリーにとって勝ち点獲得が視野に入るのは1点差までだったよう思う。

 最後はアダムを入れてストライカーを増員するが、押し込むという前提を作ることができないまま終戦。終盤もシュートを重ねるドイツに対してハンガリーはピタッとシュートが止まってしまった。

 ローブロックを丁寧に壊したドイツが連勝に成功。11人が相手でも問題ないことを証明し、GS突破一番乗りを果たした。

ひとこと

 主導権を保持で握り返してくるタイプの相手と戦っていないのは気にはなる。だが、押し込む相手に対してなかなかこじ開けられないシナリオを回避するという最低限のミッションはクリアしたと言えるだろう。

試合結果

2024.6.19
EURO 2024
グループA 第2節
ドイツ 2-0 ハンガリー
シュツットガルト・アレナ
【得点者】
GER:22′ ムシアラ, 67′ ハヴァーツ
主審:ダニー・マッケリー

GS 第3節 スコットランド戦

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