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「Catch up なでしこジャパン」~2024.8.1 パリオリンピック グループステージ 第3節 日本×ナイジェリア ハイライトレビュー

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マネジメントと勝利を両立したなでしこ

 引き分け以上で突破が決まるなでしこ。対するはここまで勝ち点を積むことができていないナイジェリアである。

 ナイジェリアの攻め筋は左サイドの縦関係を生かしたもの。左サイドから抜け出す形から早々に日本の守備を脅かすなど、サイドのスピードを使いながらボックスに迫っていく。

 日本はこれに対して保持からゆったりと攻めていく。ナイジェリアの4-4-2は割とボールサイドにあっさりと食いついてくるので、なるべく同サイドに寄せつつ、大きな展開から浮いた逆サイドのWBを使って一気に押し下げていくというのがこの日の日本の前進のメインストリームとなっていた。

 徐々に試合は日本が優位に。3バックで数的優位を確保している日本のビルドアップが安定していたのとは対照的に。ナイジェリアは縦パスのターゲットが挟まれることが多く、ボールの収めどころが安定しない展開に。

 すると、日本は先制点をゲット。マークが甘くなった長谷川から抜けた植木がファーにラストパスを送るとこれを浜野が決めて先行する。

 さらに勢いに乗る日本は追加点を手にする。右サイドの守屋の抜け出しからボックスにボールを入れるとこぼれ球を押し込んだのは田中。エースの今大会初ゴールで日本はリードを広げる。

 ナイジェリアは高い位置からのプレスが奏功し、追撃弾となるミドルで1点差に迫るが、日本もすぐに応戦。北川のFKが炸裂し、再びリードを2点としてハーフタイムを迎える。

 2点というセーフティリードを手にした日本は後半もペースをキープ。ワイドから広くポゼッションしつつ、ナイジェリアを落ち着いて押し込んでいく。ナイジェリアは左サイドに流れるペインのオーバーロードなど、日本に対して攻め込む工夫を見せていないことはなかったが、ここから試合の展開を強引に自分たちに引き戻すほどのパワーは感じられなかった。

 日本は左サイドの北川からのクロスを守屋に届けたところでPKを獲得したかに思われたが、これはOFRによって取り消し。追加点のチャンスこそ逃すが、そうした事態にも動揺はなし。自分たちの主導権を手放さないまま試合を進めていく。

 濱野や植木にはさらなるゴールのチャンスもあった日本だが、試合は前半のスコアをキープしたままタイムアップ。疲労のマネジメントに軸足を置いた日本がミッションを達成し、ノックアウトラウンドへの進出を決めた。

ひとこと

ワイドプレイヤーの手薄感はやや気がかりだが、プレータイムのマネジメントとしてはこの試合のメンバーではそれなりに出来ることはやった感がある。谷川にはもう少しプレータイムあってもよかったのかなとも思うけども。

試合結果

2024.7.25
パリオリンピック
グループステージ 第3節
日本 3-1 ナイジェリア
スタッド・ドゥ・ラ・ボージョワール
【得点者】
JPN:22′ 浜野まいか, 32′ 田中美南, 45+5′ 北川ひかる
NIG:42′ エチェギニ
主審:エミカル・カルデラス

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