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「Catch up UEFA Nations League」~2024.9.10 UEFA Nations League グループF 第2節 イングランド×フィンランド ハイライト

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保証にならずも順調な快勝スタート

 アイルランドでの初陣を制したカーズリー新監督のイングランド。ウェンブリーに戻り、今度はフィンランドとの一戦に臨む。

 アイルランド戦とコアメンバーは入れ替えないながらもテスト要素はいくつかちりばめていたスターター。アンヘル・ゴメスの抜擢も面白かったが、アレクサンダー=アーノルド一択だった絞るSBにリコ・ルイスを合わせる形で組むのもなかなか興味深かった。

 ゴメスの相棒であるライスはSBがより積極的に組み立てに関与することで前に押し出される格好に。前方での仕事はこれでよりしやすくなった。

 左サイドではゴードンとグリーリッシュのコンビが暗躍。緩急が効いており、個々人で相手の逆を取りながらボックス内に迫っていくことが出来る。右の大外のサカにもボールが渡れば安定して押し下げるところまで運べており、イングランドは両翼からの前進の目途が立っていた。

 フィンランドからすれば中盤は5枚で横にフラット。少なくともサイドに簡単にボールを入れないための抵抗というのはもう少ししてほしかった感がある。自陣からのロングカウンターのスピード感は悪くはないものの、奪った後のプレー判断がイマイチ。特に敵陣でボールを奪った後のケスキネンの淡白なフィニッシュはなかなかの落胆を伴うものであった。

 優勢なのはイングランド。サカとゴードン&グリーリッシュをしたサイドの押し下げと距離は近いけどプレッシャーは甘いフィンランドのプレス隊を交わすビルドアップなどあらゆる局面で優位に。ケインがネットを揺らした場面こそゴール取り消しとなったが順調な前半となった。

 引き続き、得点を目指して後半も攻め続けるイングランド。ライン間に入り込むグリーリッシュへの縦パスから左右に大きく動かす展開でフィンランドに揺さぶりをかける。奥まで運ぶことが出来たら、そこからはハイプレスで波状攻撃だ。

 先制点はこの形が実ってのもの。右サイドに追い込み、前向きの勝負に持ち込むことに成功すると、アレクサンダー=アーノルドがライン間にパス。反転したケインがあっさりとゴールを決める。

 このプレスのカットからテンポをキープしたイングランド。引き続き右サイドを軸としたパスカットからチャンスを作っていく。すると、似たような形からケインが2点目をゲット。さらにリードを広げていく。

 フィンランドのカウンターはメンバーを入れ替えてもなす術がない。前半以上に攻め手が見つからなかったフィンランドはイングランドに完敗することとなった。

ひとこと

 ちょっとこのグループは力の差が大きいかもしれない。テストしたことと好感触だったことはいいことだろうが、今日効いたからといって次もそのまま効く保証にならないのは心にとめておきたい。

試合結果

2024.9.10
UEFAネーションズリーグ
第2節
イングランド 2-0 フィンランド
ウェンブリー・スタジアム
【得点者】
ENG:57‘ 77’ ケイン
主審:モルテン・グロフ

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