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「Catch up アジア最終予選」~2024.9.10 アメリカ・メキシコ・カナダW杯 アジア最終予選 グループC 第2節 中国×サウジアラビア ハイライトレビュー

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10人ながら順当な逆転勝利

 オーストラリアと同じく、開幕節で勝利を手にできなかったサウジアラビア。唯一、順調な発進を見せた日本にボコボコにされた中国相手に最終予選初勝利を狙う。

 試合はロングキックをベースに縦に速い展開の応酬でスタート。さすがにサウジアラビアが有利であり、中国のバックラインはかなり水際の対応を迫られるように。

 しかし、中国も全く攻め手がなかったわけではない。サイドからウー・レイやアブドゥウェリが抜け出すなど、攻め気の強いサウジアラビアのWBの背後をとることはできていた。

 すると、先にあたりを引いたのは中国。セットプレーから先制点を決めて予選初ゴールを記録することに成功する。

 さらには、サウジアラビアはカンノが腹蹴りで退場。バタバタした展開で先制点を与えて、チームの核を失うという散々な立ち上がりに。

 退場者が出たことでサウジアラビアがボールを持つ展開で試合はようやく落ち着きを見せる。10人のチームが持つことで落ち着くのは珍しいが両チームの力関係を考えれば妥当だろう。

 4-4-1からボールを動かしていくサウジアラビアだが、とにかくボールにわらわら集まってくる中国相手に穴を開けるのはそこまで難しくはなく、クロスは容易に上げられる。中国のカウンターは警戒する必要はあったが、押し込んで効果的に殴るというミッションは問題なくできていた。

 前半のうちにサウジアラビアは追いつくことに成功。セットプレーから同点ゴールを決めてハーフタイムまでに試合を振り出しに戻す。

 後半もボールを持つのはサウジアラビア。3-2-1-3のような形からボールを動かして、サイドからの抜け出しを狙っていく。

 中国は4-4-2での仕切り直しを選択。ミスがあればフェルナンジーニョとウー・レイの今日からカウンターで咎めるスタンスで敵陣に迫っていく。

 セットプレーからネットを揺らしたのは中国だったが、これは惜しくもオフサイド。しかしながら、このシーンから少し中国はボールを持つ時間を作る。ハイプレスに関してはかなりキツイ感じがしたので、サウジアラビアは一度相手にペースを与えてしまうと少しめんどくさそうな感じはしなくもなかった。

 それでも終盤に押し返すチャンスを得ると、サウジアラビアはセットプレーから勝ち越し。とにかくセットプレーで動く試合で最後に笑ったのはサウジアラビア。中国は相手が10人になるという勝ち点確保の絶好機を活かすことができなかった。

ひとこと

 10人でもサウジアラビアの勝ちは妥当だと思う。カンノの腹蹴り、何試合出場停止になるんだろう。

試合結果

2024.9.10
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
アジア最終予選 グループC 第2節
中国 1-2 サウジアラビア
大連梭魚湾サッカー場
【得点者】
CHI:14′ アリ・アラジャミ(OG)
KSA:39′ 90′ カディシュ
主審:サドゥロ・グルムロディ

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