尻上がりの内容でホーム初陣も白星スタート
日曜の今節ラストマッチは連勝を目指すチーム同士の一戦。勝ったチームが今季のプレミアで4つ目の開幕連勝スタートとなる。
ブレントフォードは4-4-2のブロックを構築。ムベウモとイェンセンの位置は普段と変わったものではあるが、おそらくはリバプールの攻撃を止めた後に2トップで攻撃を完結させるためだろう。ちなみに時折、ムベウモがサイドを守るパターンもあったが、トリガーは不明である。
ブレントフォードの4-4-2はかなり組織立っている。特にディアスのインサイドへのカットインへの対応は強固で、数枚の壁がある感覚であった。ある程度のところまでは進めても最後のボックス内の守備で詰まるという状態だった。
ただし、カウンターであれば話は別。CKのカウンターからファストブレイクに出て行ったリバプール。カウンターを完結させたのはディアス。ブレントフォードはローアスリウとムベウモのレーンを入れ替えての対応がディアスを捕まえることの遅れに繋がった感があった。
その後も保持から押し込むフェーズを迎えるブレントフォードをひっくり返すようにリバプールがカウンターからチャンスメイク。保持で押し込む場面に関しては先制点以前の組まれるブロックをどうこじ開けようかの展開がそのまま続いたように思えた。
保持で崩すところのクオリティに関しては後半にワンランクギアが上がった感があったリバプール。サイドから深い位置に侵入し、ボックス内にガンガン攻め込んでいく。ちなみに手前のフェーズであるハイプレス回避ではショボスライの浮いたところに入り込むポジショニングが面白かった。
ブレントフォードはかなりボックス内で振り回されたものの、薄氷の対応でなんとか最後のところまではやらせずに対応する。しかしながら、ボールを失うと枚数を合わせて敵陣からのプレッシングを行うリバプールの圧力は脅威。ブレントフォードは苦し紛れに前に蹴っ飛ばしては勝ち目が薄いムベウモとファン・ダイクへのロングボールに挑む形になった。
ボールを奪うところ、崩すところの両面で後半はギアが上がったリバプール。押し込むフェーズを続けると喰らいつくブレントフォードを引き離したのは70分。中盤でのボール奪取から完全に浮いた右のサラーが仕留めて追加点を決める。
このゴールで試合は完全に決着ムード。2点目直後の交代はどちらのチームもこの結果を受け入れて次を見据えることを心に決めたメッセージが乗っているものだった。
開幕連勝を遂げたのはリバプール。シティ、アーセナル、ブライトンにピッタリついていく形で勝ち点を積み重ねることに成功した。
ひとこと
後半くらい支配的に殴っていけると大体のプレミアの相手はかなり対応に苦しむんじゃないかなと思った。
試合結果
2024.8.25
プレミアリーグ 第2節
リバプール 2-0 ブレントフォード
アンフィールド
【得点者】
LIV:13′ ディアス, 70′ サラー
主審:スチュアート・アットウェル