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「Catch up Premier League」~2024.9.1 プレミアリーグ 第3節 ニューカッスル×トッテナム ハイライト

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冴えわたるニューカッスルのトランジッションがスパーズを粉砕

 ホームでエバートンを下し、前節今季初勝利を手にしたトッテナム。難敵に対峙する今節はセント・ジェームズ・パークに乗り込んで、アウェイでの初勝利を狙うチャレンジに挑む。

 序盤からボールを持つのはトッテナム。サールとマディソンをIHとする4-3-3のような仕組みからニューカッスルの4-5ブロックを崩しにいく。ニューカッスルは非常に慎重な入りだったといえるだろう。リトリートに時間をかけることができると、ジョエリントンがきっちりと列を下げて左の大外に入る5-4-1を組んでくる。移動コストはかなりかかるが、スパーズが明らかにゆったり攻めている時は明確な変形を見せたといっていいだろう。ニューカッスルはリトリートとハイプレスを使い分けながら緩急をつけてトッテナムに対峙する。

 まずは保持でどう破るかを問われるスタートとなったトッテナム。CF起用となったクルゼフスキの縦に抜け出すアクションから奥行きを作りだしたり、大外のオドベールから突っついたりなど局所的な個人での勝負が先行するが、サイドを崩し切れない感はやや先行する形かサイドから押し下げてのミドルなど深さを全く使えていないことはなかったが、そのミドルが枠をとらえることはできなかった。

 トランジッションにフォーカスしたニューカッスル。やや一本調子のカウンターが中心になったが、ファン・デ・フェンのいないトッテナムのバックスに対してはこれでも効果は十分であった。

 ポゼッションのトッテナム、カウンターフォーカスのニューカッスル。先制したのはニューカッスル。素早いリスタートから左サイドの背後を取ると、パスを受けたバーンズが先制ゴールを仕留めて見せる。

 反撃に出たいトッテナムだが、後方からの縦パスはやや強引さが先行。前半の内にスコアを戻すことはできなかった。

 トッテナムは後半に4-2-3-1にシフト。ライン間を狙うソン、クルゼフスキ、ポロ、ウドジェでニューカッスルの中盤を揺さぶっていく。

 インサイドに入り込むポイントを作れるようになったトッテナムは少しずつ押し込めるように。バーンやクラフト、ギマランイスの体を張った対応が目立つ後半のスタート。押し込まれるところは苦しいニューカッスルであったが、イサクやゴードンが単騎の裏抜けでトッテナムの守備をひっくり返すところまでたどり着くなど手ごたえがある展開に。

 押し込むことに成功したトッテナムは同点に。左サイドでブロックの外からミドルを打ち込んだマディソンのシュートのこぼれからオウンゴールをゲットする。

 追いつかれたニューカッスル。ポープのセーブで勢いに乗ったトッテナムを止めると、この試合でこだわってきたラインブレイクから勝ち越し。ジョエリントンの足の長いパスで抜け出したマーフィーの折り返しをイサクが仕留めて再びリードを奪う。

 終盤は自陣での守備にファウル奪取に大車輪の活躍を見せるギマランイスを軸として、ニューカッスルがトッテナム相手に守り切ることに成功。見事に勝ち点3を手にした。

ひとこと

 トッテナムはまだ前線の基本形と攻めの方向性が決まっていない感があった。ファン・デ・フェンがいればもう少し違った感もあったが、トランジッションの強いニューカッスルに対する試行錯誤はより失敗に対してシビアな状況だったかもしれない。

試合結果

2024.9.1
プレミアリーグ 第3節
ニューカッスル 2-1 トッテナム
セント・ジェームズ・パーク
【得点者】
NEW:37‘ バーンズ, 78’ イサク
TOT:56’ バーン(OG)
主審:ロベルト・ジョーンズ

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