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「Catch up Premier League」~2024.10.20 プレミアリーグ 第8節 リバプール×チェルシー ハイライト

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迅速な反撃のリバプールがチェルシーの一手先をいく

 トップ4同士の日曜ナイターのビッグマッチ。アンフィールドで激突するのはリバプールとチェルシーだ。

 まず、ボールを持つ立ち上がりとなったのはチェルシー。いつもはCHの役割がかなりはっきりと分かれている印象だが、この日先発のラヴィアはエンソと比べると行動範囲は狭く、より深い位置に寄っていた。明確にエンソの役割をコピーするというよりはラヴィアらしく振る舞うことを優先した感があった。

 いつもであれば、上下動するエンソかパルマーが攻撃の出口になることが多かったチェルシーだが、この日はパルマーが明確にマークされているうえにエンソ役はいなかった分、敵陣に向かっていく成分は少なめ。サンチョのアイソレーションを使いたそうな雰囲気は感じることはできたが、対面のアレクサンダー=アーノルドの粘り強い対応が光る。逆サイドのマドゥエケの方が可能性は感じられるが、こちらもリバプールの折り返しへの対応は安定であった。

 リバプールはボールを奪うとカウンターに移行。縦に素早くパスを刺すことで一気にトランジッション成分を活用する構えを見せる。時間の経過ともにリバプールはGKを絡めたビルドアップの時間も増えていくが、やはりこの日効いていたのはトランジッション。前線に素早く当てる形が最もハマっていた。

 逆に言えば、敵陣ではマンツー気味のハイプレスと自陣ではリトリートしての4-4-2ブロックを使い分けるチェルシーは盤面を落ち着かせればなんとかピンチを防ぐことができそうな風情であった。だが、この日のチェルシーはビルドアップにおける縦パスのミスが多く、自らリバプールのカウンターの引き金を引いてしまっていた。

 ボックス内での対応がグレーなものが続いていたが、ついにコルウィルがPKを引き当ててしまうことに。これをサラーが仕留めてリバプールが先制する。以降もチェルシーのビルドアップの危うさがピンチを招くことがしばしば。ミスの少ないリバプールをこじ開けなければいけないチェルシーに比べると、リバプールの方が手軽にゴールに迫る術を持っていた印象だ。

 迎えた後半は前半の頭と同じ流れ。チェルシーが3-2-5からポゼッションベースの展開をスタート。リバプールのブロックを崩しにいく。前半はサイドへの迂回が優先だったが、後半は中央をかち割ることでチェルシーは同点ゴールをゲット。ジャクソンの抜け出しはギリギリオンサイドだった。

 だが、リバプールはすぐに反撃。右の大外のサラーにボールを送るとクロスに飛び込んだのはジョーンズ。難しいシュートになったが、よくゴールを決め切った。

 スコア的には優位に立っているリバプールだが、自陣でのビルドアップのミスからピンチを招くことも後半はしばしば。前半のチェルシーのように隙がある内容だった。

 だが、HT交代で入ったネトをはじめとして、チェルシーはアタッキングサードでの仕上げが見つからず。後半にキレを増したカイセドのゲームメイクに応えられない時間帯が続く。結局終盤まで試合は活性化せず。制御された展開の中でリバプールが逃げ切り勝利に成功した。

ひとこと

 リバプール、まずは第一関門突破。いい時間帯における攻撃の破壊力のピーク値が相手よりも上だった感がある。

試合結果

2024.10.20
プレミアリーグ 第8節
リバプール 2-1 チェルシー
アンフィールド
【得点者】
LIV:29′(PK) サラー, 51′ ジョーンズ
CHE:48′ ジャクソン
主審:ジョン・ブルックス

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