またしても10人縛りで今季初黒星
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ここまで公式戦無敗で来ているアーセナル。ボーンマスとのアウェイゲームを制し、何とか日曜に試合を控える上位勢にプレッシャーをかけたいところだろう。
しかし、この日のアーセナルは立ち上がりからどこかちぐはぐだった。中盤の重心が低く、自陣側にかなり重たい陣形に。ライスとトーマスは交互にサリーするし、メリーノもほぼCHのような振る舞いで全員が一個後ろに入ったような陣形だった。
もちろん、これでつながれるのならばもちろん問題はないのだが、蹴っ飛ばしてしまうのだから単なる前後分断が発生してしまうことに。アーセナルの両翼はスターリング、トロサールとロングボールのターゲットとしては十分ではない選手ばかり。唯一の的となったハヴァーツへの負荷はえぐかった。
というわけでなかなか押し上げきれないアーセナル。ボーンマスも前線に長いボールをシンプルに入れるのが第一候補。アーセナルのCB相手に制空権を握れたわけではなかったので、最短で収まるルートを構築できたわけではなかった。
一進一退の攻防の中で少しずついい手ごたえを見せていたのはアーセナル。だが、そのアーセナルに落とし穴。トロサールの地獄のバックパスミスで不意を突かれたサリバが一発退場。アーセナルは以降も10人として戦うことになる。
後半、ボーンマスは左サイドに攻撃をフォーカスすることによって、アーセナルの切り崩しにトライする。セネシの持ち出しからケルケズ、スコット、そして左に移ってきたワッタラ。このメンバーでトーマスを越えることが出来れば一気にアーセナルの面々を背走させることが出来るだろう。
実際にこの形から左サイドを破ってのチャンスメイクを見せたボーンマス。右に移ったセメンヨはフィニッシャー役に移行し、インサイドに入り込んでのシュートを繰り返す。
こじ開けたのはセットプレー。ニアフリックをミドルが打てる位置に落としたクライファートはお見事。クリスティが期待に応え先制ゴールを奪う。
以降もペースはボーンマス。機を見たハイプレスは後半も炸裂。キヴィオルのバックパスを見逃さずにPKを奪取。80分を前にさらにリードを広げる。
押し込みかえす機会をなかなかつかみ取れないアーセナル。押し込んだ際にも強引な中央突破や、パスもズレ、そしてカウンターを受けてしまうように。
結局試合はそのまま終了。10人で解決策を見つけることが出来なかったアーセナルが今季は黒星となった。
ひとこと
10人でまたしても勝ち点を落としたアーセナル。10人になると毎回勝てないので毎回厳しさを痛感している。それにしても先制点は見事だった。
試合結果
2024.10.19
プレミアリーグ 第7節
ボーンマス 2-0 アーセナル
ヴァイタリティ・スタジアム
【得点者】
BOU:70’ クリスティー, 79‘(PK) クライファート
主審:ロベルト・ジョーンズ