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「いきなり問われる到達度」~2025.2.11 AFC Champions League Elite リーグステージ 第7節 浦項スティーラース×川崎フロンターレ マッチプレビュー

目次

Fixture

2025.2.11
AFC Champions League Elite
リーグステージ 第7節
浦項スティーラース(5位/3勝0分3敗/勝ち点9/得点11 失点10)
×
川崎フロンターレ(4位/4勝0分2敗/勝ち点12/得点11 失点4)
@浦項スティールヤード

Match facts

Match facts
  • 川崎は浦項相手に2試合で勝ちがない(D1,L1)
  • 川崎は韓国勢とのアウェイゲームは直近3試合負けなし(W2,D1)
  • 日本勢との過去24試合で浦項が敗れたのは3試合だけ(W14,D7)。
  • 浦項が日本勢に敗れた過去3試合はいずれもアウェイ開催。韓国では日本勢に負けていない。

予習

ACLE LS 第4節 山東泰山戦

ACLE LS 第5節 横浜FM戦

ACLE LS 第6節 神戸戦

予想スタメン

展望

後ろ丁寧、前はスピーディー

 2025年川崎フロンターレの初陣は極寒の浦項からスタート。寒波が襲っている厳しい環境で長谷部フロンターレは船出を飾ることになる。

 毎年言うようにシーズン一番初めの試合が一番プレビューを書きにくい。プレビュー書く上でソースがどうしても昨年のものになるからだ。

 ただ、そういう意味では浦項という対戦相手はまだ比較的書きやすい方かもしれない。監督は昨季と同じくパク・テハが続投。目立った補強選手がいないのは川崎と同じ。ヘンクに旅立ったミョンジュンなど主力の退団が目立つ分、川崎よりも昨シーズンからの戦力収支は良くない形になっているかもしれない。

 布陣は基本的には4-4-2。チェックした試合の中では横浜FM戦においては5バックでブロックを構築するフォーメーションになっていたが、この試合は直後に国内でのリーグカップ決勝を控えており、ACLは大幅ターンオーバー。参考外といっていいだろう。

 保持時は3バックに可変するのが特徴。左のSBのテソクがインサイドに入り、ボランチ脇に入ることで3-2-5の形に変化する。SBが移動する左サイド側の方が可変の割合が多い。絞ったSBの位置にCHが顔を出したりなど、構造的な変形を使うという意識が強い。

 逆に前線に大駒は不在であり、SBが絞った分の導線でWGがアイソレーションを仕掛けるという流れはそこまで見られない。1on1で勝負をかけるとしたら、むしろヴァンデルソンがいる右サイドの方が適しているといってもいい。

 基本的には後方の変形によって生み出されたズレを使って一気に前進する形が多く、バックスで手数をかける一方で敵陣ではスピーディーな攻撃を仕掛けることが多い。前線の裏を狙うアクションに後方から合わせ、そこから一気に攻撃を加速。CFが一気に抜け切って攻め切るか、サイドに流れるCFもしくはSHが背後を取り、そのままクロスに向かい、ボックス内に雪崩れ込むMFが仕留めにいく形が目立つ。逆に敵陣でやり直すなど手数をかけることは少ない。

 CFの軸となるルイスは化け物系というよりは平均点が高い万能型。どんな状況でも無理が効くというよりはポストや裏抜けを繰り返してコンスタントなチャンスメイクを狙ってくる。攻撃の軸というよりも一角を担うタイプと見る。

 非保持においては4-4-2の陣形をキープ。ラインを高く、特に縦のコンパクトさを重視している。時にはSHが高い位置に出ていく4-2-4のようになることもある。ハイラインをキープするスタイルが基本線ということもあり、前に出ていく意識は高め。特にバックラインは降りるFWにアプローチする意識が強い。

 保持型をベースにハイラインで奪い返す。それがこのチームのコンセプト。今年も変わっていないかはわからないけども。

攻守に問われる昨季の不安定な部分

 漏れ聞こえてくる話はなくもないが、基本的にはキャンプの話は非公開。試合をしながら長谷部フロンターレのことは紐解いていくことになるだろう。

 今の時代のサッカーに攻守に局面を分けることはナンセンスかもしれないが、コメントを聞く限りやはり長谷部監督は川崎の守備には問題意識を持っている様子。新監督に指摘されるまでもなく、やはり昨季の川崎は問題点が満載。

 特に前線のプレスに問題があることは明らかであり、前から捕まえにいくというメカニズムは荒天などでパススピードが落ちたりしない限りは有効なカードにはならなかった感がある。運動量豊富な遠野、脇坂、瀬川が2列目に入ったところで大した守備の改善が図れなかったことを考えれば、家長やマルシーニョといった個人のせいというよりもコンパクトに連動したプレッシャーをかけられないというところが問題なのは明らかである。

 昨季の一握りのコンパクトな4-4-2を実現できた試合は小林が先発していたことを考えれば、キーマン不在の状況で迎える序盤戦はいきなりチームとしての完成度が問われることになる。上に述べたように浦項は「後方で手数をかけて加速する隙を作り、一気に仕上げに行く」チーム。敵陣で強引にプレスに行くという昨シーズンのままであれば、相当相性は悪いチームだと思う。いきなりこの部分を問われる試合になるかもしれない。

 保持においては対戦相手の浦項が縦にコンパクトなので裏への導線が見えるかがキーポイント。一番効きそうなのは背後をつくアクション。マルシーニョがスピード勝負を挑んでもいいが、より構造を意識するのであればSHを手前に引き出す4-2-4の形を作りつつ、SHの背後に人を置くサイドフローの形がいいように思う。

 浦項はサイドフローに対してはSBが縦に速いアプローチを仕掛けつつ、CHが最終ラインに入る形を作り、なるべく高い位置から相手を止めにくる。裏を狙うのはこのタイミングがいいと思う。DFラインからSBが飛び出しCHが入る人員が入れ替わる瞬間に裏を狙い、一気にラインブレイクをするのが理想。

 というわけでサイドフロー×裏抜けの掛け合わせが浦項攻略のプランとしては一番わかりやすいように思う。逆にCFが強引に背負う形に固執すればカウンターを喰らう危機も考えられるだろう。

 こちらにしてもバックスで相手の2列目を引き寄せつつ、その穴をつくことができるか?という部分が一歩目。プレスと同じく、こちらも昨季安定して達成できなかった部分。保持においても昨季できなかったことの到達度を測られる一戦になるかもしれない。

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