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「Catch up AFC Champions League Elite」~2024.11.26 リーグステージ 第5節 山東泰山×ジョホール・ダルル・タクジム ハイライトレビュー

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一瞬のキレをきっかけに

 ゆったりとボールを持つ側となったのはアウェイのジョホール。3-1に後方のブロックを編成させて前に人を送る3-1型の後方の陣形でビルドアップをスタートする。

 狙いを定めていたのは右サイド。アイマン・ハナビとアリバスの2枚を生かしてのスピード勝負で、一気にラインブレイクを狙っていく。

 一方の山東はボールを持ったらシンプルに前につけるスタート。プレス交わしもそこそこに、前線のターゲットに前進を委ねていく。いつもであればクリソン、ゼカの前線がマーカーをものともせずボールを収めて起点となる働きをするのだが、この日は中国FAカップの決勝戦明けの一戦ということで積極的なターンオーバーを実施したため、彼らは不在。その代わり、23番の謝文能が右サイドでロングボールを引き出すターゲットとなっていた。

 試合の主導権を握ったのはジョホール。プレスが甘く余裕を持てる後方から浮き球で高めのDFラインの背後を狙うアクションを見せる。山東の対応は半端であり、ジョホールの背後へのボールを余裕を持って処理するのに苦労していた。

 左サイドからのクロスは決定的になったジョホールだが、何とかこのピンチを切り抜ける山東。だが、カウンターを担う前線は個人の力不足を露呈。外国籍選手不在のメンバー選考の影響が出てくるように。逆にジョホールは背後のランを軸に次々と決定機を作っていく。

 何とかスコアレスで後半まで持ち込んだ山東。外国籍選手を解禁し、前線の起点を一新することに。一方のジョホールも途中交代のベルグソンを軸にあらゆる形で前進を狙っていく。

 後ろにきっちり構える形をとり、ボールを取り返すきっかけも掴むことが出来なかった山東。だが、それでも仕事をすることが出来るから山東の外国籍選手たちは頼りになる。一瞬のスキをついて抜け出したゼカは1on1を制して先制ゴールをゲットする。

 以降はトーンダウンに注力した山東。きっちりと自陣を固め、ジョホールにボールを押しつけて行く。ジョホールは引き続きベルグソンを軸とした攻勢に打って出るが、なかなかボックス内をこじ開けることが出来ない。

 終盤はむしろカウンターにフォーカスした山東。カウンターのかぎられたチャンスをシュートチャンスまで持ち込み、あわやというシーンを作り出していく。

 だが、最後まで集中を切らさなかった山東。中国FAカップの悔しさを晴らす勝利でジョホールを下すこととなった。

ひとこと

 前線の一瞬の鋭さに感服する先制点だった。

試合結果

2024.11.26
AFC Champions League Elite
リーグステージ 第5節
山東泰山 1-0 ジョホール・ダルル・タクジム
済南オリンピック・スポーツセンター
【得点者】
山東泰山:68‘ ゼカ
主審:アリレザ・ファガニ

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