10人で45分はハードミッション
互いにゆったりとボールを動かすスタート。エンポリはナチュラルな配置で相手の2トップに対して3バックで優位を取れるので、横を使いながら2トップを超えていくスタートをする。
インテルはやや4バック気味に変形。アンカーに入ったバレッラが最終ラインに落ち気味で相手の3トップに対してギャップを作りにいく。サイドのCBであるバストーニ、ビセックから運んでいきたい意志を見せるインテル。エンポリはビセックに持たれるのはOKだが、バストーニはフリーにするとまずいという形で守備の対応にコントラストをつける。
序盤のインテルはやや雑。バックスからのキャリーが大きくなったり、あるいは強引な縦パスの差し込みなどをカットすることで、エンポリのカウンターを誘発する。
徐々に押し込むフェーズが安定すると、重戦車のような形からインテルはダルミアンがネットを揺らす。しかしながら、これはハンド。エンポリは事なきを得る。
インテルの押し込みチャレンジの色合いが強まる中、エンポリにアクシデント。ゴグリチーゼの一発退場で10人の試合を余儀なくされる。
エンポリは4-4-1にシフト。序盤はチェックに行けたバストーニへのアプローチは徐々に遅れるようになり、インテルはサイドへの押し下げからのマイナスなど、奥行きを使いながらエンポリのボックス内に迫っていく。
しかしながら、こじ開けることはできず。試合はスコアレスでハーフタイムを迎える。
ハーフタイムを経てエンポリは5-3-1にシフト。バックスの人数を整えてインテルを改めて迎え撃つ。
しかし、インテルは早々にこのプランを破壊。左サイドからのクロスをファーのダルミアンが折り返し、最後はフラッテージがスクープ気味にシュートを決めて先行する。
失点後、エンポリは前に出て行くアクションを見せるが、インテルのポゼッションによっていなされるという苦しい展開。自陣からのショートパスをつなぐアクションも見せるが、インテルがハイプレスも応戦する。ただし、こちらに関してはエンポリもバックドアから大外で押し下げを図るなど10人ながらも対抗策を見せることができていた。
だが、やはり優位に試合を進めているのはインテル。ラウタロのポストからフラッテージがミドルを決めて追加点をゲット。さらには終盤にもハイプレスからラウタロが試合を完全に決定づける3点目を手にする。
抵抗を見せていたエンポリだったが10人でインテル相手に45分を凌ぐのはハードミッション。押し切ったインテルが地力の差を見せつけた。
ひとこと
退場がない世界線のエンポリを見てみたかった。
試合結果
2024.10.30
セリエA
第10節
エンポリ 0-3 インテル
スタディオ・カルロ・カステラーニ
【得点者】
INT:50’ 67’ フラッテージ, 78‘ ラウタロ・マルティネス
主審:マッテオ・マルケッティ