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80分以降に波に乗った逆転勝利
共に4-4-2基調の両チーム。序盤からボールを持ったのはラージョ。ミドルゾーンで構えるジローナの4-4-2に対して、3-2-5に保持時の変形を行うことで押し込むアクションを確立。敵陣での即時奪回からデ・フルートスが決定機を迎えるなど、いきなりジローナのゴールを脅かすスタートとなる。
なかなか保持のタイミングを掴むことが出来ないジローナだが、左サイドで得たFKから虚を突いたクイックリスタートでネットを揺らす形で先制。かと思いきや、これはギリギリオフサイドで得点は認められなかった。
このシーン前後はやや均衡した展開だったが、以降は主導権をにぎったのはラージョ。左サイドから作っていきつつ、そこからのハイプレスでジローナを追い込む。ジローナも左サイドを軸になんとかつなげる隙を狙っていきたいところではあるが、なかなか押し返すためのきっかけをつかむことが出来ない。
保持でも安定感のあるラージョは前半の終盤も押し込む場面を多く作る。敵陣で人数をかけた状態からブロックの外からアプローチする選択肢も持ちつつ、ロペス→カメリオのロブパスからダイレクトな流れでのチャンスメイクも。ジローナは跳ね返しに終われる展開に終始する形となった前半。展開は不均衡ながらスコアレスでハーフタイムを迎える。
後半もゆったりとボールを持つ意識を持っていたラージョ。ジローナはブライアン・ヒルの左サイドからのファストブレイクで反撃を狙っていく。
やや苦戦の様相が見られたジローナは早めの交代策を敢行。この交代策の直後にジローナは先制点を確保。スローインからのリスタートで右サイドからのクロスをファーのブライアン・ルイスが仕留めることでリードを奪う。
この先制点をきっかけにジローナは保持の局面が安定。左右のCBが広がることでビルドアップからラージョを退ける。この試合はじめて明確にジローナが主導権を握った時間帯となった。
ラージョが反撃のきっかけをつかんだのは68分ごろ。またしても、デ・フルートス。ファーサイドへのクロスに飛び込むところから決定機を迎える。
この決定機から一気にラージョは流れを引き込む。左右のクロスから押し込んでいくと、HTに交代で入ったGKのD.ロペスがこぼしたところからエンテカが押し込んで試合を振り出しに戻す。
完全にこれで勢いに乗ったラージョは一気に逆転まで。左サイドから突撃すると、再びネットを揺らしたのはエンテカ。80分以降の2ゴールで試合をひっくり返す。終盤に波に乗ったラージョが逆転で試合をひっくり返して勝ち点3をゲットした。
ひとこと
ジローナは保持で落ち着ける時間帯をもう少し長く続けたかった。
試合結果
2025.1.26
ラ・リーガ
第21節
ラージョ 2-1 ジローナ
エスタディオ・デ・バジェカス
【得点者】
RAY:80’ 83‘ エンテカ
GIR:58‘ ヒル
主審:ディアス・デ・メラ・エスクデロス