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「Catch up Premier League」~2024.11.9 プレミアリーグ 第11節 ウォルバーハンプトン×サウサンプトン ハイライト

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あっさりと抜け出したトンネル

 勝利を挙げることが出来ない2つのチームに取り残されてしまったウルブス。今節対戦するのはすぐ上の19位。前節、トッテナム相手に今季初勝利を手にしたサウサンプトンである。

 サウサンプトンはいつも通りショートパスからの組み立てにこだわっていくスタンス。ステーフェンスの列上げからの4バック化でウルブスに対して揺さぶりをかけに行く。

 しかし、ウルブスもボール保持をベースに対抗。レミナのサリーからの4バック化でサイドを押し出していく。

 先制点はトランジッション気味な流れから。クーニャが得意なゾーンである左のハーフスペースでボールを受けると、ここから一気に加速。サラビアへの裏へのパスを通してゴールを陥れる。

 サウサンプトンは3バックの連携がまずかった。クーニャに奪われた際の陣形は中央のベドナレクと左右のCBの距離がイマイチで、そこの連動の甘さが最終的に背後を取られる縦のゆがみに繋がってしまった感があった。

 反撃に出たいサウサンプトンは失点以降ボール保持をベースに戦っていく。狙いとなったのは右サイド。アームストロングとウォーカー=ピータースのセットである右からクロスを入れていく形で勝負をかけていく。

 インサイドでアリボがポイントを作れるかも重要な要素。マニングがネットを揺らして場面ではアリボが内側で受けて叩くことで、大外での深さを作ることが出来た。だが、このネットを揺らしたシーンはフェルナンデスのファウルで取り消し。ゴールは認められなかった。

 この場面以降、ウルブスは中央のクローズが非常にスムーズに。深さを作らせないために速いチェックから相手のチャンスの芽を摘んでいく。

 保持に転じればドリブルを活かしたキャリーからチャンスメイク。左サイドのジョアン・ゴメスやクーニャから逆サイドへの展開で、相手を背走させながらのクロスまで持ち込むことができていた。

 後半、サウサンプトンはマニング→ディブリングの投入という勝負手で4-4-2に移行。しかし、その分空洞化した中央のスペースをクーニャに利用されてしまいまたしても失点を重ねることに。

 サイドの攻撃に関しても菅原の投入で強化を図るものの、中央をきっちりクローズするウルブス相手に深さを作ることができず。状況は膠着する。

 結局試合はそのまま終了。ここまで未勝利と苦しんだとは思えないほどあっさりとサウサンプトンに力の差を見せつけたウルブス。11月の代表ウィーク前にようやく未勝利を脱出した。

ひとこと

 ウルブスの方が地力が上という感じの試合だった。

試合結果

2024.11.9
プレミアリーグ 第11節
ウォルバーハンプトン 2-0 サウサンプトン
モリニュー・スタジアム
【得点者】
WOL:2‘ サラビア, 51’ クーニャ
主審:トーマス・ブラモール

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