20チーム目の初勝利
土曜日にウルブスがサウサンプトンに勝利したことにより、プレミアにおける未勝利チームはイプスウィッチただ1つに。トッテナムは直近ですでにクリスタル・パレスに初勝利を献上しており、イプスウィッチに対して同じプレゼントを贈るのは是が非でも避ける必要がある。
序盤にボールを持つスタンスだったのはトッテナム。2トップの外を回しつつインサイドに差し込む隙を作れるかどうかを探るスタート。バックスにはボールを持たせてOKというスタンスのイプスウィッチのブロックをどう攻略するかを思案する。
対するイプスウィッチはシンプルなロングボールを使った攻撃で対抗。プラン自体はシンプルだが、トッテナムのSB、特にポロの対人は怪しさがある。前進からチャンスを作ることはそう難しくはない立ち上がりとなった。
押し込むトッテナムはなかなか攻め切ることが出来ず。前進が簡単なサイドにおいてはイプスウィッチのSHがトッテナムのSBをチェイシングしており、保持側の意向で対面の選手を動かすことが出来ていた。
だが、このサイドの駆け引きに中央の選手がうまく絡むことが出来ない。相手を動かしたスペースを使うことが出来ないトッテナムはゴール前でブロックを固めるイプスウィッチを動かすことに苦戦する。
そうした中で先制したのはイプスウィッチ。右サイドのクロスをアクロバティックに叩き込んでゴール。リードを奪う。トッテナムはデュエルに対して先送りにするような中途半端な対応をした結果、最終的にボックスの守備で甘さが出ることとなった。
トッテナムはハイプレスの成功から反撃を狙うが、サイドからのソンのラストパスを引っかけてしまう。このカウンターからイプスウィッチは追加点。ハッチンソンの横断からロメロを中盤に釣りだすと、いっきにゴールを陥れて2点目を奪う。ベンタンクールの対応の遅れから芋づる式にトッテナムは守備の脆さが露呈した場面だった。
反撃に出たいトッテナムはハイラインを抜け出すジョンソンのチャンスメイクからスタート。コントロールさえ安定すれば、決定機といえる場面だった。前半よりも手ごたえのある展開からセットプレーでソランケがネットを揺らすがこれはハンド。ゴールは認められず。
本当の追撃弾が生まれたのもセットプレー。2失点目のところで簡単に通してしまったリカバリーをベンタンクールが行い、1点差に詰め寄る。
だが、トッテナムは押しこむフェーズが不安定であり更なる攻勢をかけることが出来ず。後ろを固めるイプスウィッチにカウンターの反撃に遭うことも。結局試合はそのまま終了。イプスウィッチが今季最後の初勝利を飾ることとなった。
ひとこと
トッテナムは押しこむチームとしての不十分感が顕著に表れた試合だった。
試合結果
2024.11.10
プレミアリーグ 第11節
トッテナム 1-2 イプスウィッチ
【得点者】
TOT:69′ ベンタンクール
IPS:31′ スモディクス, 43′ デラップ
主審:ダレン・イングランド