早め早めの交代策がしっぺ返しに
フラムはバックスにはボールを持たせてOKと言うスタンスのスタート。ウルブスは少しサリー気味で外循環でボールを動かしていく。大外からラインを押し下げていくことでフラムの陣内に進んでいく。
ウルブスはフラムに比べれば高い位置からプレスをかけていこうという意識がある立ち上がりだった。フラムはこのプレスをショートパスで交わしながら、右サイドを中心にファウルでチャンスを作りにいく。
時間の経過とともにボールを持つ機会が増えたのはフラム。左右からサイドを押し下げてイウォビがミドルを放って先制ゴールを生み出す。
反撃に出たいウルブスだが、外循環の保持の流れを変えられず。フラムはサイドのスライドをひたすら間に合わせることでウルブスのポゼッションに十分に対抗していく。2トップの脇に立つジョアン・ゴメスが手探りで解決策を模索していたのが印象的だった。
ウルブスの同点ゴールは目先を変えたところから。この日はCBに入ったレミナからのフィードに抜け出したクーニャがゴールを決める。素晴らしいタッチダウンパスからの同点ゴールだった。
フラムの攻撃もウルブスと同じく徐々に外循環に収束。ウルブスの守備にクリティカルに刺さる形を作ることに苦戦した。
後半、再び保持の時間を増やしつつあったフラム。ヒメネスの裏への抜け出しなど、前半とは少しテイストの違いを感じる打開からボールを動かしていく。
しかし、得点を決めたのはウルブス。中央の細かいパスから抜け出すところからジョアン・ゴメスがフィニッシュを決めて逆転に成功する。
フラムは左サイドの攻めにフォーカス。前線のタメとロビンソンのオーバーラップを併用することでウルブスの守備にガンガンクロスを差し込んでいく。
持たれる展開が続く中で隙を伺うのはクーニャ。マイナスのパスを狙ってカットするところからショートカウンターに移行し、フラムのゴールを脅かしていく。2トップの相方であるラーセンもターゲットマンとしての役割を果たし、ウルブスは前線のタレントを生かした形からさらなるゴールを狙っていく。
早め早めの交代策からチャンスを伺っていたフラムだったが、交代枠を使い切ったところでのアンデルセンの負傷というしっぺ返しを喰らうことに。これでフラムは残りの10分強を10人で過ごすことに。
3-4-2というアグレッシブなスタイルから追いつくスタンスを諦めなかったフラムだったが、前からのチェイシングをリード後も諦めなかったウルブスは数的優位をスムーズに活かす。高い位置からのプレスでフラムの前進を咎めると、またしてもクーニャの一撃で追加点。最後はゲデスがおまけの一撃を見舞う。
終わってみれば大量3点のリードでの勝利となったウルブス。初勝利からすぐに連勝を手にした。
ひとこと
クーニャ、ほんといい選手だな。
試合結果
2024.11.23
プレミアリーグ 第12節
フラム 1-4 ウォルバーハンプトン
クレイブン・コテージ
【得点者】
FUL:20′ イウォビ
WOL:31’ 87′ クーニャ, 53′ ジョアン・ゴメス, 90+5′ ゲデス
主審:ロベルト・ジョーンズ