あまりにもあっさりとしたトンネルの出口
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リーグ戦5試合ぶりの勝利を目指すアーセナル。11月の代表ウィーク明けにエミレーツで迎え撃つのは好調のフォレスト。アンフィールドでリバプールに今季唯一の敗戦を味わわせたチームだ。エミレーツでも金星の再現を狙ってくるだろう。
立ち上がり、セットプレーから早々にチャンスを迎えたアーセナル。メリーノのヘッドからのティンバーのゴールはオフサイドによって取り消されてしまう。
だが、以降も押し込むのはアーセナル。左右からファーへのクロスを軸にまずはフォレストのクロス対応を揺さぶっていく。
変化があったのは15分。トロサールからのグラウンダーのパスはここまでの試合で中心だったファー狙いのクロスとは一線を画すもの。ウーデゴールのミドルという慣れ親しんだフィニッシュのためのラストパスだった。
アーセナルはこのパスの流れからボールを得たサカが強引なミドルでこじ開けに成功。あっという間に先制点を生み出す。
以降もアーセナルはサイドからの攻撃を強化。ウーデゴールが入ってバランスが良くなった右とジェズスとカラフィオーリのサポートがある左の両サイドで効果的なショートパスを連打し、フォレストを追い詰めていく。中央に顔を出すジョルジーニョの後方からの右サイド支援が刺さる展開は非常に懐かしい。
フォレストからすると苦しい展開。時折、右サイドからの陣地回復は成功するが、アーセナルのブロック構築が早く効果的な攻撃にはならない。終盤にようやく多少アウォニイが収まるようになるが、スピードアップの決め手にはならず。前半のフォレストの良かった点はさらなる追加点をアーセナルに許さなかったことくらいだろう。
後半、ハイプレスに出て行くフォレストに対してアーセナルはポゼッションで真っ向勝負。右に流れるウーデゴールと中央でバランスを取るメリーノの2人を軸としたポゼッションからフォレストのプレスを挫いていく。
丁寧なビルドアップで右サイドから前進に成功したアーセナル。サカのダブルチームとウーデゴールのフリーランで中盤をどかし、トーマスのミドルで追加点を仕留める。
このゴールで試合は決着の様相。フォレストのプレスは散発的になり、以降はトーンダウンしたゲームをアーセナルが支配する展開に。終盤は右サイドに入ったスターリングとヌワネリのコンビが3点目をゲット。完勝に華を添える一撃をお見舞いした。
長かった未勝利のトンネルは難敵相手にあっさりと。エミレーツで迎えた5試合ぶりの勝利は驚くほど落ち着いた状態でタイムアップの笛を聞く完勝となった。
ひとこと
アーセナルの右への対応にフォレストは終始迷いが見られた。
試合結果
2024.11.23
プレミアリーグ 第12節
アーセナル 3-0 ノッティンガム・フォレスト
エミレーツ・スタジアム
【得点者】
ARS:15′ サカ, 52′ トーマス, 86′ ヌワネリ
主審:サイモン・フーパー