反撃の波を鎮静化し、2試合連続の5得点
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久々のリーグ戦勝利に続き、リーグ戦連勝を狙うアーセナル。アウェイに乗り込み今節はウェストハムとの一戦に挑む。
アーセナルはまずは保持から様子を探るスタート。カラフィオーリ、ウーデゴールなど保持時の移動が特徴的な選手からウェストハムの守備基準を確認するような動きが目立つ立ち上がりだった。
そうした中で効いていたのは右サイドに対角フィードを連発していたトロサール。左の大外の低い位置からのゲームメイクで得意の右サイドの攻撃にフォーカスする形を作ることに成功する。
サイドから押し込むアーセナルはセットプレーから先制点をゲット。お馴染みのガブリエウのゴールで試合を動かす。
以降も右サイドを軸とした攻撃でウェストハムを揺さぶるアーセナル。連携面で3人の息がぴったりだった2点目は左サイドで待ち構えていたトロサールが押し込むだけのシュート。アーセナルファンが好みそうなシュートを打つ前の段階で得点が確信できるような崩しから追加点を決める。
さらに、3点目はサカの個人技によるPK奪取。エメルソンのカバーに入っていたパケタからPKを奪うと、このPKをウーデゴールが仕留める。
PKを献上してしまったパケタは直後にロストから失点の要因に。ボールを奪ったところからトロサールのラストパスを抜けだしたハヴァーツが沈めてリードは4点となる。
だが、ウェストハムもここから反撃。左サイドから斜めのパスを差し込んだソレールからボールを貰ったワン=ビサカが2試合連続のゴールを決める。このゴールをきっかけに一気に反撃態勢をとったウェストハムは2分後にエメルソンが直接FKを決め、2点差まで追いすがる。
しかし、ティンバーのファウル奪取で流れを切ったアーセナルはセットプレーからガブリエウ目がけたボールがファビアンスキのファウルを誘い、再びPKを獲得。リードを3点に広げたところでハーフタイムを迎える。
後半、ウェストハムは4-3-1-2にシフト。中央を固めつつ、ボールサイドに寄ることでアーセナルのサイド攻撃を圧縮する。
しかし、アーセナルは無理にこのブロックを破る必要がないのでこのウェストハムの変更をそこまで苦にしなかった。右サイドを陣地回復の的としてきっちり押し下げることでウェストハムのカウンターを予防。ジンチェンコのようなポゼッション向きの選手を入れることでさらに保持の安定を図る。
もっとも避けたかった前半終了間際からの反撃の波の鎮静化に成功したアーセナル。後半を寝かせて3点差をキープし、公式戦2試合連続の5得点での勝利を達成した。
ひとこと
今の右サイドはなかなか手が付けられないことになっている。
試合結果
2024.11.30
プレミアリーグ 第13節
ウェストハム 2-5 アーセナル
ロンドン・スタジアム
【得点者】
WHU:38‘ ワン=ビサカ, 40’ エメルソン
ARS:10‘ ガブリエウ, 27‘ トロサール, 34’(PK) ウーデゴール, 36‘ ハヴァーツ, 45+5’(PK) サカ
主審:アンソニー・テイラー