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「Catch up Premier League」~2024.12.7 プレミアリーグ 第15節 クリスタル・パレス×マンチェスター・シティ ハイライト

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いつもと景色の違うセルハースト・パーク

 ミッドウィークにリーグ戦の連敗を止めることに成功したシティ。バックスは再び苦しいやりくりになっているが、凌ぎながらなんとか勝ち点を積んでいきたいところだろう。

 ところが先に試合を動かしたのはパレス。立ち上がりにカウンターからいきなりゴールを強襲すると、4分には先制点をゲット。中央のサールとのコンビネーションでフリーになったヒューズがガラ空きとなった右サイドに展開すると、やや角度がついたところからムニョスがゴールを撃ち抜いて見せた。

 この先制点の場面のように中央のパス交換に対するシティのフィルター性能は絶望的なものがあった。ギュンドアン、ベルナルド、デ・ブライネの中盤ではボールサイドと逆側を埋めるという献身性までは発揮することができず、ヒューズが列を上げればあっという間にフリーでチャンスを供給されてしまった。

 パレスとシティの試合であれば、当たり前のようにシティがパレスの5バックを攻略するために云々という展開が当たり前だったが、この試合はそうはならず。パレスの保持に対してシティはプレス時もリトリート時も中盤に制限をかけることができず、チャンスを量産されてしまう。ディアスが最後のところで延々と体を張り続けることでなんとか1点差にとどめていた。

 シティは攻撃に転じればそれなりに可能性があった。デ・ブライネとハーランドのタンデムは速攻でも遅攻でもわずかな隙間があればチャンスを作ることができていた。左のヌネスも奮闘しており、同点ゴールは彼の右足のクロスから。グエイとヘンダーソンの両方に触れないところにクロスを上げて、ハーランドの久しぶりのゴールをアシストする。

 その一方で自陣からのポゼッションのミスは止まらず、パレスの逐一カウンターの機会を与えることに。アタッキングサードではサヴィーニョがややノッキング。2回あったシュートの機会も枠に飛ばすことができなかった。

 それでもなんとか同点にして以降は試合を落ち着かせたシティ。少なくともピンチの機会は抑えつつ、同点でハーフタイムにたどり着くことができた。

 後半はシティがボールを持つスタート。前半と同じく3-1-6をベースにボールを動かして、パレスの攻略を狙う。ようやくいつものシティ×パレスになってきた。

 シティは多めのライン間の人数を左サイドに動員。オーバーロード気味に仕上げにかかる。だが、パレスは50分に中盤のパスカットからサールが強引に右サイドをぶち抜くカウンターを披露。このプレーをきっかけにシティはまた自陣に近いフェーズでのミスが増えるようになる。

 押し込む機会が増えたパレスはセットプレーから勝ち越し。ラクロワのゴールで再び前に出る。

 ゴール以降は再びシティが攻勢に出る。攻め込むことはできていたが、ゴール前でのプレー選択がやや消極的でゴールを破ることができず。

 しかし、積極的にアタッキングサードでオフザボールを頑張っていたルイスがついに抜け出しから同点ゴールをゲット。ようやく3-1-6の恩恵を受けたような得点を手にする。

 だが、そのルイスは勢い余って2枚目のカードをもらって退場。シティは10人で残り時間を戦うことを強いられる。

 パレスにとっては押し返すことができない時間帯だったので、相手が1人減ってくれたのは非常に助かったことだろう。エゼ、サールが下がり、マテタに疲労が目立つだけに脅威は割引ではあったが、2点目のきっかけとなったセットプレーも含め、再び得点のチャンスを得る。

 だが、これ以上の得点はどちらのチームにも決まらず。試合は引き分けで決着することとなった。

ひとこと

 シティはこういう内容だとどこが相手でも2点くらいは取られそうな数のピンチは作られてしまう。で、毎回3点取れるクオリティがあるかは怪しい。ブロック守備の強度がないのは仕方ないので保持でリズムを悪くすることだけはなんとかしたいところだろう。

試合結果

2024.12.7
プレミアリーグ 第15節
クリスタル・パレス 2-2 マンチェスター・シティ
セルハースト・パーク
【得点者】
CRY:4‘ ムニョス, 56′ ラクロワ
Man City:30’ ハーランド, 68′ ルイス
主審:ロベルト・ジョーンズ

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