咎められなかったツメの甘さ
ブレントフォード戦の勝利はおよそ1か月半ぶりのリーグ戦の勝利となったアストンビラ。稀に見る混戦である上位勢においては連勝すればまだ上位を視野に入れることは可能。なかなか浮上のきっかけをつかめないサウサンプトンとの一戦は必ずものにしたいところだろう。
序盤はサウサンプトンのハイプレスでスタート。高い位置からアストンビラの保持を咎めつつ、ボールを持つ側に回った際はゆったりと押し込む形を作っていく。
一方のアストンビラはハイプレスとリトリートを使い分け。メリハリのあるプレスでサウサンプトンの攻撃に対応する。
時間の経過と共に徐々にペースはアストンビラに。少しずつ保持の時間をふやしつつ、前線に当ててからの反転で敵陣へどんどん侵入していく。
しかし、サウサンプトンもティーレマンスを狙い撃ちしたプレスから徐々にリズムを確保。アストンビラをリトリートで自陣に下がるように仕向けて攻撃を仕掛けていく。ハイプレスに来られると明白に詰みそうだったのでサウサンプトンとしては悪くないかなという感じであった。
押し込むところまで作り上げたサウサンプトンだが、アストンビラはそれをひっくり返す形で先制点をゲット。ロングボールを受けたデュランがサウサンプトンの2人のCBを引きちぎる形から強引にゴールを生み出して見せる。
ハイプレスに出ても、自分たちがハイプレスで来られても苦しいサウサンプトン。それでも出て行くしか道はないので、負けからのチェイシングにトライ。アストンビラはひっくり返せば即チャンスという後方同数の状況を与えられることとなった。
サウサンプトンは後半に4バックに移行。シュートまでたどり着けないのは同じではあるが、押し込むところまで向かうことができた。
そんなサウサンプトンを尻目にアストンビラは保持で少しずつテンポを奪っていく。終盤はアストンビラが再び保持で試合をコントロールした感が出てきた。
アストンビラのアキレス腱になりかねなかったのは攻撃のツメの甘さ。81分にはワトキンスが大チャンスを迎えるが、これを決めることが出来ず。裏抜けまでは悪くない場面だったが仕上げがうまくいかなかった。それ以外にも速攻のフィーリングが噛み合わず、なかなか追加点を仕留めることが出来ない。
幸運だったのは相手に反撃の元気が残っていなかったことだろう。ホームでクリーンシートを達成し、見事に連勝を飾ったアストンビラだった。
ひとこと
今後、ツメの甘さで足元をすくわれなければいいけど。
試合結果
2024.12.7
プレミアリーグ 第15節
アストンビラ 1-0 サウサンプトン
ビラ・パーク
【得点者】
AVL:24’ デュラン
主審:ダレン・ボンド