昨季ベースのブレントフォードをこじ開ける
今季はいつになくアグレッシブな姿勢を見せていたブレントフォード。直近は4-4-2をベースにした形はアタッカーを並べる攻撃的なオプションとなっていたが、この試合ではかっちりとした3-5-2を採用。トーマス・フランクはそれだけチェルシーを警戒していたということなのだろうか。前から追う意識を持っていなかったというわけではないが、ジリジリとしたリトリートを厭わないあたりは少し今季のブレントフォードとは違う印象だった。
というわけでチェルシーは2トップ脇から前進していく。堅いブロックの相手に対してはジャクソンのラインブレイクから動かしていくという形が今季のチェルシーの定番。一方的に押し込みつつ、ジャクソンの裏抜けからブレントフォードの守備ブロックを押し下げにいく。
あわよくば高い位置からというブレントフォードのプレスはきっちりと外したチェルシー。試合を保持をベースにコントロール。ブレントフォードの3バックからの保持も特に機能をしておらず、チェルシーがブレントフォードのブロックを壊せるか?という展開が続く。
キーマンとなったのはククレジャ。飛び出すアクションから右サイドのクロスを合わせて前半終了間際に先制ゴールをゲット。なかなか開くことがなかった扉をこじ開ける。
後半も引き続きチェルシーはボールを持ってのコントロールしにかかる。ブレントフォードは前半以上に強度の高いプレスでチェルシーにプレスをかける。前半ほどはチェルシーを制御していたという印象はなく、ブレントフォードもサイドの人数をかけた攻撃が機能し、厚みのある形を見せることができていた。
拮抗した展開の中でチェルシーは60分に特大決定機。左サイドからのクロスが抜けてきたところにフリーのジャクソンがシュートを放つが、このシュートは枠外。絶好のチャンスを逃すこととなる。
しかし、そのジャクソンが80分に面目躍如の追加点をゲット。カウンターから対面のピノックを圧倒し、貴重な2点目を仕留める。
ブレントフォードが構築するチャンスはサンチェスのセービングが立ちはだかることで帳消し。ようやく終盤にハイライン破りからムベウモが1点を返すが、反撃もここまで。いつもと違って例年通りのブレントフォードのブロックを攻略したチェルシーが逃げ切り勝利でリバプールとの差を詰めた。
ひとこと
久しぶりに見たぜ、このモードのブレントフォード。
試合結果
2024.12.15
プレミアリーグ 第16節
チェルシー 2-1 ブレントフォード
スタンフォード・ブリッジ
【得点者】
CHE:43‘ ククレジャ, 80’ ジャクソン
BRE:90‘ ムベウモ
主審:ピーター・バンクス