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「Catch up Premier League」~2024.12.30 プレミアリーグ 第19節 マンチェスター・ユナイテッド×ニューカッスル ハイライト

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見えなかった逆境への抵抗

 ダービーの勝利を勢いに繋げられないマンチェスター・ユナイテッド。連敗でキャプテンを欠く今節はニューカッスルをホームに迎えての一戦だ。

 だが、この逆境に対して抵抗する意志は全く感じられない立ち上がりとなった。5分のイサクの先制点はユナイテッド目線で言えば何もかもが酷いものだった。クロスがややディフレクトしたとはいえ、最重要人物のイサクを2人のCBで監視しながらフリーで飛ばせるのはどうかと思うし、そもそも左に展開される前の右サイドでのニューカッスルのパス交換はあまりにもブロックの外と中を自由に出し入れさせすぎだ。

 以降も試合はニューカッスルの独壇場。先制点で見せた強みはそのまま前半のニューカッスルの優位となっていた。アンカーのトナーリが右に流れることによるブロックに対する出し入れ、主に左サイドでの1on1、そしてボックス内の空中戦。後ろ2つの要素はそのまま2点目のジョエリントンのゴールに色濃く反映されている。

 マンチェスター・ユナイテッドとしてはまずはできることをきっちりやりたいところだろう。CHの可動域が狭いのは仕方ないのだから、前線がもう少しパスを通されるゲートを制限したりとか、DFが後方から潰しに行くとかそうしたフォローが欲しいところ。

 リサマルの潰しとか、ザークツィーの交代に伴うエリクセンのシャドーへの移動など細かいところで言えば、失点以降に改善は見られたと言えるだろう。時に後者は保持においてはホイルンドの裏抜けを使った決定機の創出のフリになったり、あるいは中盤での組み合いでの劣勢の解消になったりなど効果があったように見えた。反撃の機運を可視化するためにも終盤のカゼミーロの決定機は決めておきたかったところだ。

 後半、マンチェスター・ユナイテッドはボール保持の成分を増やすスタート。前半同様にニューカッスルはWGのマーフィーにサイドの低い位置を埋めてもらうが、ライン間の管理は前半の方がタイトだった印象。ライン間で押し込むマンチェスター・ユナイテッドは左サイドからのクロスでマグワイアが決定機を迎えるが、これはネットを揺らすことができない。

 64分のマンチェスター・ユナイテッドの交代策は前線のエネルギーを注入するのと引き換えに、エリクセンを中盤に戻して中盤の守備の負荷を上げる交代。前へのプレスの勢いは担保できたが、中盤の守備の負荷は戻った印象。この時間帯はニューカッスルの保持の時間が再び増えたが、2点差を追いかける上では仕方ないということなのだろう。

 ニューカッスルの反撃を掻い潜りながらゴールに向かうマンチェスター・ユナイテッド。しかしながらゴールをこじ開けるほどの勢いを見せることはできず。試合はニューカッスルが前半のリードを守り切って勝利した。

ひとこと

 交代で持ち直した感があったのは救いだが、マンチェスター・ユナイテッドのタイムリミットは刻一刻と迫っている。

試合結果

2024.12.30
プレミアリーグ 第19節
マンチェスター・ユナイテッド 0-2 ニューカッスル
オールド・トラフォード
【得点者】
NEW:5′ イサク, 19′ ジョエリントン
主審:サイモン・フーパー

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