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「Catch up Premier League」~2025.1.4 プレミアリーグ 第20節 トッテナム×ニューカッスル ハイライト

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完成度の差が出た前半が勝敗を分ける

 正月モードも最終盤。過密日程のトリとなる第20節はノースロンドンからスタート。苦戦が続くトッテナムがニューカッスルを迎えての一戦に挑む。

 苦しいトッテナムだが早々に先制ゴールをゲット。前節も好調だった右サイドでの連携から。遅れて入ってきたポロがゴードンより素早い攻め上がりでクロスを入れて、ソランケがマークをものともせず叩き込んだ。ボットマンにとってはいきなりタフな復帰戦となった。

 しかし、ニューカッスルはすぐに同点に。ハイプレスに対してショートパスのコンビネーションからのプレス回避を狙うトッテナムをくじき、ショートカウンターからゴードンがゴールを決める。手に当たった!と言いたいスパーズファンの気持ちはわかるが、あそこまで寄せられてしまった時点でもはやエラーはいつ起こっても仕方ないのも確か。自軍のビルドアップにも傷はあるなという感じであった。

 このシーンのようにニューカッスルはプレスのスイッチの入れどころを心得ているように見えた。即席の中盤+DFユニットということでトッテナムのぎこちなさは仕方ない部分ではある。特に左サイドのユニットは厳しい。スペンスが地雷の状態でグレイにパスをつけるのを何度も見た。

 GKのオースティンはショートパスの制限をかけられてプレスがかかっている位置へのパスへの誘導を喰らうことも。ハイボール対応は安定していたので、ダメなところばかりのデビュー戦ではなく、きっちりやれることを示した試合となった。

 どちらもそれなりにプレスには手応えを感じる展開ではあったが、やはりスピード感に後ろが飲まれやすかったのはトッテナムの方。時間の経過とともにニューカッスルが組織の安定感を軸に攻め込む時間を増やしていく。

 特に効いていたのは右サイド。マーフィー周辺の崩しからサイドの背後を取り、折り返しから決定機を作っていく。40分手前のシーンもマーフィーから。縦へのスライドにはスペンスが付いていったように思えたが、股抜きでクロスを通されると、ラインを下げ損ねたドラグシンが処理を誤り、イサクがゴールを決める。

 この右サイドと中央のライン間のコンビネーションをベースに残りの時間もペースを握ったニューカッスル。スコアをひっくり返し、内容も制圧する満足度の高い前半の45分となった。

 後半、トッテナムはドラグシンが交代し、さらにDFラインのやりくりは厳しいことに。CBに送り込まれたスペンスはボールを持つ方でも、カウンターを受ける方でも怖いがここはさすがに本人を責めるのは酷である。

 サイドからの押し下げに関してはトッテナムはできていなくはなかったが、サイドで高い位置を取る分、ニューカッスルにひっくり返されてのカウンターを食らうなどそれなりに代償を支払う必要があった。ニューカッスルは中盤の背後を取れれば致死性の高いカウンターを繰り出すことができていた。

 60分過ぎのトッテナムの3枚交代はポステコグルーの勝負手。レギュラークラスを3人投入し、試合の流れを変えに行く。ナチュラルにサイドにボールを集めやすい形からさらに敵陣での時間を増やしていく。さらにはマディソンとソンのいる左サイドもクオリティが上乗せ。もともと崩しが期待できる右サイドに加えて両サイドから攻め筋が見えるように。

 終盤まで追い縋ったトッテナムだが、得点を掴むことはできず。逆転負けでリーグ戦は4試合勝利なしとなった。

ひとこと

 20試合で勝ち点24。CLボーダーが70とすると18試合で46ポイント取らないと食い込めないことに。相当厳しい数字。

試合結果

2025.1.4
プレミアリーグ 第20節
トッテナム 1-2 ニューカッスル
トッテナム・ホットスパー・スタジアム
【得点者】
TOT:4‘ ソランケ
NEW:6’ ゴードン, 38′ イサク
主審:アンディ・マドレー

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