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とかしてしまった2点差
レビューはこちら。
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ノース・ロンドン・ダービーは逆転勝ちでのシーズンダブル。リバプールとの勝ち点差も縮めたアーセナル。ホームでのアストンビラは中2日での強敵相手の連戦だが、優勝を狙う上ではここは落としたくない一戦だ。
試合の主導権を握ったのはアーセナル。3-2-5への変形からビラにボールを持つことを許されたCBから外周りのポゼッションで前進。インサイドを簡単に使うことはできなかったが、サイドで1on1で勝負を受けてくれるのはアーセナルにとっては好都合。左サイドのトロサールからの仕掛けからファーを狙ったクロスでチャンスを作っていく。
ビラはボールを高い位置で奪うことが出来ずに停滞。ロングカウンターはワトキンスが単騎で受けるような体制になってしまい、厚みを増すことができず。サリバの欠場をつきたかったところだが、奪った景色をよくすることなしには切り崩しは難しい状況。トーマスのあんぽんたんなスローインからのスポットのチャンスもあったが、ワトキンスはこれを生かせなかった。
押し込むアーセナルは30分過ぎに先制。この試合でよく効いていたトロサールの縦突破からファーでマルティネッリが詰めて試合を動かす。
以降も保持で丁寧に主導権を握ったアーセナルが展開を制御。ビラにチャンスを許さないままリードでハーフタイムを迎える。
後半もアーセナルは順調。保持からテンポを掴み、前半よりも効いていた左サイドから勝負を仕掛けていく。ライス、ルイス=スケリーのハーフスペースアタックからチャンスを作っていく。
追加点も左サイドから。トロサールがまたしても縦突破に成功すると、ニアでストーンになり切れなかったコンサによってフリーになったハヴァーツが左足を振り切って2点目をゲット。リードを広げる。
この2点のリードで落ち着いてしまったアーセナル。ラインを上げながらもホルダーにプレスをかけることが出来ず、ビラに自由な左右の展開を許してしまう。
するとこの形からビラは追撃弾をゲット。ボックス内に飛び込んだティーレマンスがメリーノのマークを外し、ディーニュからのクロスに合わせてゴールを決める。
このゴールでビラはカウンターでの厚みが出るなど完全に息を吹き返す。直後のカウンターのティーレマンスのミドルはポストに阻まれるが、セットプレーからのゴールですぐに同点に。ファーでトーマスがマークを外したのを見逃さず、ワトキンスがチャンスを仕留めた。
終盤は勝利が欲しいアーセナルが攻め立てるがコンパクトなビラのブロックを揺さぶることが出来る走力が交代選手のいない前線にはなし。何とかひねり出したメリーノのミドルもハヴァーツのハンドで取り消される。
何とか生み出した2点をあっさりと溶かしてしまったアーセナル。首位との勝ち点差は再び6に逆戻りだ。
ひとこと
チームのアイデンティティを考えると、アーセナルのこの勝ち点の落とし方は受け入れがたい。
試合結果
2025.1.18
プレミアリーグ 第22節
アーセナル 2-2 アストンビラ
エミレーツ・スタジアム
【得点者】
ARS:35′マルティネッリ, 55′ハヴァーツ
AVL:60′ティーレマンス, 68′ワトキンス
主審:クリス・カヴァナー