ブームがおきているので、せっかくなので過去の選手レビューを掘り起こして再編集!プラス新加入選手の書き下ろしのセットになります。syuさんとかわこさんと被っている部分もあるけど、よかったら俺のも見てね!
それでは行ってみよう。
エウシーニョ【2015-2018】
「なぜそこにエウソン」「大外からエウソン」「一家に一台エウソン」「おはようからおやすみまでエウソン」など、神出鬼没の異名をとるサイドバック。試合終盤のカウンター時にサイドバックにあれだけ脱兎のごとく駆け上がられたら相手チームとしてはたまったものではないだろう。サイドバックならば得点力も優れており、4年間で31ゴールを記録。
最終年となった2018年は例年に比べると「なぜそこに?」と思うポジションを取ることは少なく、得点は例年より伸びなかった。それでも豊富な運動量と優れたオフザボールの動きで右サイドを一手に引き受ける川崎カラーを体現。中央でのビルドアップが詰まった時は出口として機能したりなどチームに欠かせない働きをしたという点ではそれまでの3年間と同じ。
開幕前に負傷した17年を除けば、いずれのシーズンも32試合以上出場を記録しているように体も丈夫。性格も温厚でカッとなることはほぼない。おまけにハイスペックとなると引く手数多っぽいけど、いかんせん特殊技能者なのでうまく行かせるかは監督次第。フリーキッカーでもないSBに「得点は例年より伸びなかった」とかいう評価は普通はしません。鎖をつけるか、自由に躍動させて他に穴を埋めさせるかは悩みどころ。清水はそのバランスを見つけている最中だろうか。
サイドバックというかポジションそのものがエウシーニョ!という感じの革命で、間違いなく近年の川崎の黄金期を支えた超優良外国人である。
アルトゥール・マイヤ【2015】
「違約金満額払うからレナトはもらっていくぜ!はっはっは!」という全川崎サポにとって青天の霹靂だったレナト・ショックの夏にやってきたブラジル人。馴染むのに時間がかかる川崎への新外国人夏入団ということで、なかなか出場機会を掴むことはできなかったが、左足から繰り出される糸を引くようなプレースキックは今でも記憶に残っている。
残念ながら2016年に所属していたシャペコエンセの飛行機事故に巻き込まれ、命を落としてしまった。悲しいけれどしばしの別れである。またどこかで会おうな!
エドゥアルド・ネット【2016-2018】
ネッツ!最高の時は天下無双、最悪の時はボールロスト→守備サボり→適当なタックルでイエローという悪循環というギャンブル要素が強い助っ人外国人。なんでそんなに遠いところ見えてんの?って言うロングパスを通したかと思えば、なんでそこにいる敵が見えないの?っていうパスを出してカットされて即カウンターという卒倒系ゲームメイカーである。
その日のコンディションはガラガラポンであり、当たりであれば敵をサイドにブンブン振り回せるのだが、ハズレの日はそらもうひどいもんで、鬼木さんに「1人だけサッカーやってない奴がいた」とキレさせる始末。CKの時にマーク対象であるディエゴ・オリベイラをガン無視して、2回もフリーでゴール決めさせたの僕は忘れませんからね。多分そういう日は双子の弟に代わりに行かせていると思ってるぜ。
よく考えれば中盤ど真ん中でギャンブル要素が強いとかめちゃめちゃリスクな感じもするのだが、それでも多くの川崎サポから愛されたのはハマった時の威力を知っているからだろう。かくいう僕も大好きでした。
温厚な選手が多い川崎の中では瞬間湯沸かし器的な役割も果たした。たくさん敵をイライラ味方をヒヤヒヤさせたし、本人も自覚しているとおり絶対にSNSはやるべきではない。
シミッチばっかりで使わないなら返してくれてもいーかんね!
エドゥアルド【2016-2018】
例によって鉄のカーテンに隠された入団発表だったこと、同じファーストネームのエドゥアルド・ネットが数か月前に入団したこともあり、「え?なになに?エドゥアルドってもう入団してなかった?あ、違う人?エドゥアルドコレクションはじめたの?」と入団時に困惑したことを覚えている。
長年の試行錯誤の末に「CBは本職がやったほうが守れる」という普通の結論にたどり着き4-4-2ゾーンを始めた風間監督のもと、奈良とCBコンビでレギュラーを奪取。スピードもあり、足元もうまいハイスペックなCBなのだが、やってしまった17年ルヴァンカップ決勝のようにミスが目立つ印象は最後までぬぐえず。
貴重なレフティー、まだ若い年齢、組み立てに貢献できる足元の技術などポテンシャルは感じるのだが、一度レギュラーを手放してしまった後は「最終ラインが怪我をしない」「奈良が結構好調」「エドゥアルドを左CBに入れると谷口と車屋の距離が遠ざかり、車屋が不機嫌になる」などのチーム事情もあり、出場時間は得られなかった。
今は松本でソリボールの修行を受けている。川崎からソリボールという流れは耳がキーンってなりそうなくらいのギャップだが、今季対戦した時には元気にレギュラーとしてプレーしててよかったって思ったんだけど、今調べなおしたらその試合以降は全部ベンチ行きになってた。やはり改宗には大きな痛みが伴うのだろうか。
チョン・ソンリョン【2016-】
それまで不安定だった川崎のゴールマウスを要塞に変えた守護神。19年5月に16年間不動だった通算防御率首位を奪取することに成功。近年の川崎の失点減の原動力である。
ミスが少なく正確なプレーが持ち味っていうのが加入当初の印象だったんだが、チームの勝ち点に直結するようなスーパーセーブもかなり多い。苦しい時も前を向けるコメントもバッチリ出してくれたりするので、副キャプテンとしての責任を全うしてくれている。苦しい時こそソンリョン!劣勢の時ほどソンリョン!
あえて課題を挙げるとすれば行動の範囲の狭さ。裏に抜けた選手への対応が遅れて一発退場になる形は少なくなく、高いDFライン設定の川崎においてはややボトルネックになっている感は否めない。
ピッチの外では彼のファンであるSHISHAMOの宮崎さんにハグをプレゼントして、彼女の女性ホルモンを全て出す(宮崎さん本人談)活躍も見せたりしているクールな色男でもあったりする。ソンリョンがいなかったらブラジル人だらけになってしまっていたぜ!サンキューな!
ハイネル【2017】
フリーダムなブラジル人ドリブラー。基本的に制御はきかないので、カオスな局面に向いている。
途中交代で入って来て、割とフリーダムに走り回ってるから「鬼木さんすごい指示出したんだなぁ」って思ったら、タッチライン際で通訳と一緒に鬼木監督が声張り上げまくって指示出し直しまくってたのは笑った。言うことは聞け。守備は持ち場を放棄してまで追い続けるか、しないかの2択。自陣での決めうちスライディングにはとても肝を冷やした。
馬力はあるのでロングカウンターでは効くタイプ。主力がいないどうにもならない「ここは俺のカオスを披露する場や!!!!」という場面こそ輝きを放つ絶好の舞台であり、ACLのグループステージでは突破に貢献した。小刻みなタッチでのドリブルはDFからしたら飛び込むタイミングが分かりづらく、とても守りにくそうだなと思った。
ただ、1on1からボールだけ相手の股をくぐらせてから、自分は相手に当たりに行ってファウル主張するやつはもう途中からバレたので、広島では顔をのぞかせないことを祈るのみ。もう封印されたのだろうか。
インスタで川崎加入の過程を自ら追ってくれたり、基本的にお茶目でいいやつなんだろう。チャントもテンション上がるのでとても好きだったぜ!
カイオ・セザール【2018-】
2018年の夏にひっそりとやってきたブラジル人。その年はベンチ入りはなかったが、川崎のブラジル人としてはあまり前例がない、いきなりの複数年契約ということで未完の大器感はある。コービー・ブライアントに似てるというのが、僕の彼への印象です。
なんか存在感がないなーと思った2018年だったが、最後の最後でSNSで存在感を発揮。田坂が退団っぽいことをバラした失態で若干有名になった。SNSに関しては、向き不向きがあると思うので「俺はいらんことを言うし、炎上するから向いてない。絶対にやらない。」と断言したネット先輩を見習ってSNS断絶するもよし。あるいは静岡方面に旅立った川崎のSNS番長、森谷先輩に弟子入りしても良い。
今季はACLで出場機会をゲッツ。安定感のある選手の多い川崎の中盤の中ではギャンブル要素になること請け合い。よく言えば予測不能、悪く言えば計算できない感じで個人的には魅力を感じた。しかし、どうやら鬼木さんのウケは良くなかったようで、1試合スタメンを張った以降はベンチ外に逆戻り。暇すぎて夏の退団選手をSNSでうっかりばらしてしまうかもしれないので、もう1回使ってあげて!
マギーニョ【2019-】
エウシーニョの後継として右サイドの上下動を命じられた今季新加入のブラジル人サイドバック。クリクリの目玉と整った顔立ちからの馬力溢れる攻め上がり。たとえ家長にガン無視されても駆け上がる健気さは買いたいところ。
大分戦では今季初ゴールとなる決勝点をゲット。直前の給水で「慎重にいこうな!」って確認してたはずなのに、いつの間にかゴール前でクロス合わせているのはちょっと笑ったけどおめでとう!
多くの選手をそろえる今季の右サイドバックの中でもポテンシャルの大きさは随一。守備時のポジショニング、対人守備に課題はあるものの、ハマればデカい!という期待は常に俺の胸の中にある。たとえ家長にガン無視されても、鬼木さんに「慎重にいこう」といわれてもガンガン攻めあがって点に絡んでほしいぜ!
ジェジエウ【2019-】
川崎の春の風物詩「新加入選手の冷凍保存」の今年のターゲットはCBとして入団したジェジエウだった。プレー集を見て、奈良に近いタイプで活躍を期待できる!と胸を躍らせてからの冷凍保存。カッチカチになってしまうのではないかと心配だったが、奈良の負傷で出場機会を確保。リーグ戦で抜群の働きを見せて「よっしゃ!これでACLも逆転突破や!」と思ったら、まさかの登録外で起用不可。なんでだよ。登録しとけよ。
デビュー以降は正直、なんでもっと早く日の目を見なかったのが不思議なくらいの活躍で、パワーはもちろんカバーリングも抜群。同期のマギーニョが攻めあがってガンガン空ける穴を素早く埋めて、等々力の観客をうならせた。
谷口と奈良で固定されてきたCB戦線もこれで激戦や!と思いきや、レンタル契約だったことをすっかり忘れていた。ぜひ買取を・・・DAZNマネーの使いどころですよ・・・2度目のチョンボはいかんぜよ・・・・。
レアンドロ・ダミアン【2019-】
僕がかつてアーセナルに来ることを望んでいたストライカーが、時が巡って川崎にやってくるとは人生わからないものである。しかも、入団会見ではバーミヤンの桃の中から出てきて、マカダミアナッツを手にしているのだから、もうちょっと情報が多すぎてわけわかりませんね。今季のユニフォームは悩むことなく決まりました。
ゼロックスで名刺代わりのスーパーゴールを叩きこむものの、知念の台頭もあり出場機会は徐々に減少。DAZNの解説陣は「ダミアンはフィットしていない」と我々に洗脳をかけようとして来ていたが、少ない出場機会でも連携の向上は垣間見えていたんだぜ!ということは主張したかった。おかげさまで再びレギュラーを奪取。知念、小林と共に近年では間違いなくトップクラスのFWレギュラー争いをけん引している。
ゴールパフォーマンスでは『ストリートファイター』や『ベスト・キッド』から引用するなど、ファンを楽しませている。俺はちっともわからない分野ばっかりので、できれば乃木坂から引用してほしい。「等々力のハートにズッキュン♡」とかやっても、きっと熱狂してるから。ばれないから。ね?一回やってみようぜ?
おわり!