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「Catch up China Super League」~2024.11.23 中国FAカップ 決勝 山東泰山×上海海港 ハイライト

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畳みかけた前半のリードを守り切る

 ファイナルはハイテンポなスタート。オープンな流れを歓迎していたのは山東泰山の方だろう。彼らの前進の手段は強力な前線の2トップに当ててとにかく前進する形。ボールが行ったり来たりする流れはスペースができやすく、彼らの個人の強みを作りやすい。

 そんな前線を信頼しやすい状況も山東の追い風に。中盤から飛び出した彭欣力が決定機を迎えるなど飛び出しも活性化する好循環だった。

 時間の経過とともにボール保持の主導権は上海海港に。左のSBが高い位置に立つ3バック気味の変形で山東泰山のプレス隊に対してズレを作っていく。中盤ではオスカルが自在なアクションで顔を出して縦パスの受けどころに。左サイドを軸に押し込む形を主軸に右サイドからは単発でミドルのアクセントを入れて左右から押し込んでいく。

 山東はマンツーをベースにマークを受け渡していくが、受け渡しをミスることもしばしば。そのエラーが先制点につながる痛恨のエラーに。右サイドのオーバーラップに対して受け渡しをミスった山東泰山は全く対応することができず、優先順位を切り替え損ねた結果、フリーになったところからの折り返しで先制ゴールを決める。

 さらに上海海港は追加点をゲット。やや幸運な形からレオがボールを押し込み、リードを広げる。

 迎えた後半、山東泰山は4-1-4-1にシフト。前からのプレスを強めることで攻勢に出る。だが、マークのミスはここでも2人が被ってしまうことで上海海港の選手を抜けさせてしまうなど、ピンチを広めてしまう対応が目立った。

 それでもクリサンの左サイドの粘りからゼカのミドルで山東泰山は追撃ムードに。保持ではCH脇に差し込む形を作り、彭欣力や李源一が前線に絡むことでチャンスを作っていく。これで前線に厚みが出るように。

 上海海港はボールを徐々に取り返すことで山東泰山が主導権を握るムードを鎮圧。カウンターでも大外レーンからの押し下げでチャンスを作るなど、徐々に展開を取り戻していく。

 最後は左サイドでのパスミスを犯した山東泰山のミスを見逃さず、上海海港が試合を決める3点目をゲット。主導権を握られる時間を最小限に抑え、リーグとの2冠となるタイトルを手にした。

ひとこと

 上海海港の方が試合を支配するという意味では上だったかなという感じ。

試合結果

2024.11.23
中国FAカップ
決勝
山東泰山 1-3 上海海港
温州奥体中心体育场
【得点者】
山東泰山:54′ ゼカ
上海海港:37′ 李帥, 45+5′ レオ, 90+3′ 王振澳
主審:マー・ニン

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