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「Catch up Premier League」~2025.2.3 プレミアリーグ 第24節 チェルシー×ウェストハム ハイライト

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帰還ではなくオールドファッション

 ボーンマス、ニューカッスル、シティなど今節はCL争いのライバルが敗戦。月曜開催のチェルシーとしては勝ち点3奪取し、ライバルに勝ち点差をつけるチャンスとなっている。

 立ち上がりからボールを持つアクションを見せたのはチェルシー。ゆったりとしたボール保持からボールを動かしていく。基本的にはバックラインは3枚。LSBのククレジャは前線に入ることが多く、逆サイドのマドゥエケからのクロスに飛び込む役割を任せられることに。

 ということで後方の陣形は基本的には3-1-6気味。後ろに人数をかけることが多いウェストハムへの対応という感じだろう。

 ウェストハムは今季の頭から引いて受けた時の守備強度が足りない試合が多かったが、この試合では久しぶりに中央の堅牢さを見せることが出来ていた。サイドから中央にカットインしてくる選手に対しては、ブロックでシュートをカット。簡単にミドルを許さない姿勢でチェルシーの攻撃に対して防衛する。

 ウェストハムは左サイドを起点としたカウンター。幅を取る意識があるということはいいことではあるが、一回スローダウンをしてしまうとそこから再加速の目がなかなか見えないのも確か。ボーウェンやクドゥスがダイレクトに裏を取り直線的に攻め込む形の方があっているように思える。要するにオールドファッションなウェストハムということだ。

 マドゥエケのクロスやカットインのパーマーからチャンスを狙うチェルシー。だが、先制点はウェストハム。ややアップテンポになっていた前半の終盤の流れからコルウィルのパスミスを誘い、ボーウェンが先制ゴール。相手のミスにつけこんだ先制点から試合を動かす。

 前半の内に追いつきたいチェルシーはパーマーのFKなど枠をとらえるシュートを打つが、アレオラのスーパーなセービングでウェストハムはピンチを回避する。前半はウェストハムのリードでハーフタイムを迎える。

 後半もチェルシーは押しこんでいく展開。サイドの3人の関係性からウェストハムのブロックを崩しに行く。ウェストハムは縦に速い展開で対応。クドゥスの一発に期待というファストブレイクに軸足を置いたスタイルだ。

 イマイチ手ごたえを感じなかったのかマレスカは後半の速い時間帯から次々とアタッカーの交代カードを投入。少しずつサイドの深い位置で存在感を発揮していくように。右サイドに入ったネトが時間の経過と共に目立つように。

 そのネトのクロスから始まったチェルシーの攻撃に対して、ウェストハムは受け切ることができず。ボックス内でのせめぎあいもむなしく、ボックス内に入り込んだネトが同点ゴールを決める。

 勝ち越しゴールを決めたのはその10分後。左サイドに流れたパーマーがオウンゴールを誘発。ついにリードを奪う。

 リードをしてもなお左右からのクロスで攻勢を続けるチェルシー。ウェストハムもハイプレスに出て行くが、チェルシーの圧力を前に有効打を放つことはできなかった感があった。

 試合はチェルシーの逆転勝利。ライバルたちにきっちり差をつける大きな3ポイントを手にした。

ひとこと

 オールドファッションなウェストハムは今季の中では相当ソリッド。そういう意味ではポッターの帰還的なストーリーは薄い90分だったように思える。

試合結果

2025.2.3
プレミアリーグ 第24節
チェルシー 2-1 ウェストハム
オールド・トラフォード
【得点者】
CHE:64’ ネト, 74‘ ワン=ビサカ(OG)
WHU:42‘ ボーウェン
主審:スチュアート・アットウェル

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