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「Catch up Premier League」~2025.2.14 プレミアリーグ 第25節 ブライトン×チェルシー ハイライト

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中央に起点を見出したブライトンが同一カード連勝

 この時期になるとちらほら見られるFAカップを絡めた同一カードの連戦。このカードもまさしく先週末に全く同じカードをFAカップでやったばかりの一戦だ。

 まず、立ち上がりのアクションとして押さえておきたいのはブライトンの非保持。ベースが5バックというかは悩ましいところではあるが、ミンテが列を下げて大外のネトについていくスタート。グストがインサイドに入り3-2-5に変形するチェルシーの形にマンツーでつきやすいように合わせる形で勝負に出る。

 チェルシーとしては大外のマッチアップの相手がランプティ、ミンテになるのでWGで勝利をもぎ取りたいところ。だけどもなかなかここで明確な優位が取れず。そうなると、ジャクソン不在でインサイドから攻撃を作れないチェルシーは厳しい。右サイドでようやくエンクンク(この日はパーマーと位置関係が逆で自由に動きやすいポジションだった)のフォローを受けたマドゥエケがチャンスメイクをしたと思ったら負傷するという流れの悪さも気になるところ。

 ブライトンも悪い時は外循環一辺倒の攻撃になりやすいチーム。この日もまずは奪ったら三笘!という形で外をつっつくことを優先する流れ。ただ、時間帯の経過とともにこちらはインサイドにパスを差し込んでのポストからサイドに展開する形を作れるように。エンソを外に釣り出して、カイセド周りのスペースをラターとウェルベックで使うことで外への景色をよくすることでブライトンは少しずつサイドにいい形でつけていく。

 ただ、先制点はそうした流れとは少し切り離されたものだった。フェルブルッヘンからのフィードを一発でコントロールした三笘がチャロバーを振り回し、そのままゴールにシュートを捩じ込む。

 先制の後はややラインを下げたブライトン。左右のサイドから押し下げるところからチェルシーは工夫を強いられる。クロス攻勢は悪くなかったが、エンソのゴールがプッシングで無効化されてしまうとトーンダウン。逆に自陣でブライトンの波状攻撃を浴び、ボックス内の処理が怪しくなったところをミンテに押し込まれて追加点。複数失点のままハーフタイムを迎える。

 迎えた後半、チェルシーはマイナーな配置変更。カイセドの横が定位置だったグストがもう1列前に入る形。前半は右に流れがちだったエンクンクは左サイドにも顔を出すように。これに伴ってエンクンクが高い位置に残ったまま、パーマーが降りるアクションも見せていたので、役割は少し均質的になったのかもしれない。

 グストは移動距離が長くなるので、トランジッションでは時間を稼げないとチェルシーは守備がより厳しくなるところ。ブライトンに一発でサイドにつけられるとまずい形で受けることになることも多かった。

 時間経過とともにチェルシーは押し込む流れを作りにくくなるように。するとブライトンは右サイドから3点目。ワンツーから抜け出したミンテがまたしてもゴールを決める。サンチョがワンツーについていけないサイドの守備とキャリーに失敗したコルウィル。背後のブロックの対応に苦しいものがあった。

 このゴールで試合はかなり決着ムード。チェルシーも交代枠でフレッシュな選手に託す形に。前半のように左右のクロスからチャンスを作ってはいたが、ブライトンはよりクリアな決定機で4点目に向かう。投入直後のペドロへのヨルゲンセンのプレゼントパスや、フェルトマンの抜け出しなどダメ押しの一発がいつ生まれてもおかしくない状況だった。

 チェルシーは反撃の一刺しもできないままゲームセット。ブライトンがFA杯と合わせてチェルシー戦の連勝を重ねた。

ひとこと

 前節、ボーンマスにむちゃくちゃにされたフォレストにむちゃくちゃにされたブライトン。大敗からの完勝という流れができている感。

試合結果

2025.2.14
プレミアリーグ 第25節
ブライトン 3-0 チェルシー
アメリカン・エキスプレス・コミュニティ・スタジアム
【得点者】
BHA:27‘ 三笘薫, 38’ 63′ ミンテ
主審:クリス・カヴァナー

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