
10人の追撃を華麗に振り切る
徐々に降格圏とは差がつき始めているウルブス。残留争いのベテランというべき貫禄を見せていると言っていいだろう。
ただボーンマスは勢いが満点。左サイドのユニットを軸に攻め込んでいく。この攻撃はかなり強烈ではあるものの、縦パスを厳しくチェックするウルブスはミドルゾーンで喰らいつくことができていた。反撃としても右サイドからの攻撃でボーンマスの攻め上がった背後を襲撃。セメド、クーニャから鋭い攻撃を披露する。
それでも好調のボーンマスは高い位置から圧力をかけてウルブスにプレッシャーをかけていく。チャンスを迎えたボーンマスだが、ジョゼ・サは落ち着きを見せてセーブするが確実に圧力ジリジリとかけていく。
そんな状態が変化したのはサバルニーの一発退場。優勢という中で落とし穴に入ってしまい、ボーンマスは数的不利に陥ってしまう。
10人であっても高い位置に出ていく意識は変えないボーンマス。普段と変わらない試合展開を目指していくが、先制点を奪ったのはウルブス。スパッと抜け切ったクーニャがゴールを呼び込み、11人のウルブスが前半のうちにリードを奪う。
後半、ボーンマスは追いかけたいながらもスクランブルな守備体制に苦しんでいる感があった。トップをやっているはずのワッタラは今節はSBに逆戻り。サバルニーがいなくなったバックラインはハイセンが潰しに出て行った後の穴がどうしても埋まらず、前に出ていく守備の根幹となる部分が機能しない。
ウルブスは相対的にボールを持つターンが増加。バックドアの頻度を強めて前後に揺さぶっていく形で敵陣での崩しを行っていく。シュートまで持っていくのが一苦労なボーンマスとは対照的に、ウルブスはムネツィのシュートチャンスが少しずつ増えていく。
終盤に心を決めて再び前からプレスに出ていくボーンマス。だが、ウルブスは華麗なポゼッションでこのプレスを回避。ボーンマスの前への出力を空転させることに成功する。
全くチャンスがないわけではなかったボーンマス。ブルックスがファーサイドのクロスをあわや仕留めかけるが、これはネットを揺らすことができず。
結局11人のウルブスは逃げ切りに成功。10人のボーンマスの追撃を振り切って勝ち点3を手にした。
ひとこと
抜け目のないクーニャ。素晴らしいゴール。
試合結果
2025.2.22
プレミアリーグ 第26節
ボーンマス 0-1 ウォルバーハンプトン
ヴァイタリティ・スタジアム
【得点者】
WOL:36′ クーニャ
主審:マイケル・サリスベリー