
一撃の先制点とまさかの退場劇
先にボールを持ったのはモナコ。バックラインで広く距離をとりながらゆったりとしたポゼッションから試合をスタートする。中盤の前後を使いながらボックスへの侵入もお手のもの。アタッキングサードにおけるモナコらしい細かいポゼッションからチャンスを作り出していく。
サイドのアタッカーの切れ味もさすが。押し込む状況から武器がない!というポゼッションのチームが陥りやすい状況にハマることはなかった。
ベンフィカはエラーを見逃さずにカウンターに移行する形。敵陣まで入り込んでスローダウンさせられた時はサイドを深く抉るところからチャンスを作っていく。
主導権を握るのは押し込むモナコの方。敵陣でのプレータイムが増えていく中で、ポジション移動の自由度をさらに増やし、左右から安定したクロスの供給を行う。ベンフィカは前から中盤までの6枚がかなり守備で振り回されている感があった。
試合のテンションは時間と共に増加。両軍ともにオープンな展開から警告が嵩んでいく展開に。40分過ぎから少しずつ主導権を握ったのはベンフィカで一度押し込む状況を作り出すと、そこからモナコを脱出させないことで自陣に釘付けにする。
後半の頭、一撃で試合を動かしたのはベンフィカ。右サイドからサリスの背後をとったパウリディスがあっというあ間に先制点をゲットする。
先制点を献上してしまったモナコはさらに苦境に。エル・ムスラティがカードジェスチャーで2枚目の警告を受けてしまい、10人で残り時間を戦うことに。こうなると押し込むのは圧倒的にベンフィカ。やむなく4-4-1で構えるモナコに対して、完全に主導権を握る。
構図は前半と完全に逆転。ライン間の攻略を行う側に移行したベンフィカはここから背後への抜け出しでチャンスメイク。2nd legへの希望を繋ぎ止めようとマイェツキがファインセーブでなんとか食い下がる展開に。
前線ではエンボロが奮闘するモナコだが、さすがにゴールは遠い。2nd legは敵地だが10人で1点差という状況を踏まえれば、今日をこの点差で凌ぐことの方が重要では?となっていく。
というわけでなんとか10人で翌週への希望を繋いだモナコ。ベンフィカは敵地での先勝でホームにアドバンテージを持ち帰ることとなった。
ひとこと
カードジェスチャーでの2枚目の警告初めて見たかもしれない。
試合結果
2025.2.12
UEFAチャンピオンズリーグ
プレーオフ 1st leg
モナコ 0-1 ベンフィカ
スタッド・ルイ・ドゥ
【得点者】
BEN:48’ パウリディス
主審:マウリシオ・マリアーニ