
畳みかけての逆転突破を果たしたPSV
1st legは1点のリードを許してホームに帰還したPSV。サポーターの声援を手に経験値で勝るイタリアの貴婦人相手に逆転突破と行きたいところだろう。
ボールを持つのは1st legと逆となりPSV。GKを絡めたポゼッションでボールを動かしていく。CHが縦関係になるのはいつも通りで片側がアンカーのタスクを果たす。
ユベントスの4-4-2は色気を見せて前から捕まえにくることも。PSVはそこを狙い、ライン間に縦パスを差し込んでいく。特に有望視されていたのは左サイド。ボスカリからの鋭い縦パスから一気に進む形で敵陣に入り込んでいく。
ただ、ユベントスもきっちり守るのはさすがというスタート。隙あらば上げるアインとリトリートを駆使しながら、きっちりと自陣をプロテクト。押し下げられる場面はあったが、なんとか最後のところで防いでいく。攻撃ではチャンスの少ない堅い展開の中で右のコンセイソンから少しずつチャンスを作る。
展開が動かないと困るのはビハインドのPSV。左WGのノア・ラングが右サイドへの移動を増やすという自由度を上げる動きで解決策を模索していく。だが、膠着した展開を変えることはできず。試合はスコアレスのままでハーフタイムを迎える。
後半も立ち上がりはジリジリとした展開。このままなかなか動かないかと思われた試合はPSVのカウンターから動き出す。左サイドのノア・ラングの横断から逆サイドでボールを受けたペリシッチが角度のあるところからゴール。トータルスコアをタイに戻す。
しかし、セットプレーからユベントスも逆襲。拾ったセカンドボールを素晴らしい戻るで叩き込んだウェアが勝ち越しゴールを生み出す。ケリーはオフサイドでの関与も疑われた場面だったがお咎めはなし。再びユベントスが前に出る。
攻勢を強めて押し込むPSVは右サイドから雪崩れるような形からリードを許さない。1stレグのユベントスを彷彿とさせるゴールでトータルスコアは再びタイとなる。以降も押し込む形で主導権を握るのはPSV。ユベントスは入れ替えた前線がなかなか陣地回復の役割を果たすことができない。
迎えた延長戦でも押し込むのはPSV。ティルの縦パスから迎えたチャンスを皮切りに立て続けにチャンスを作り出す。すると、右サイドからバカヨコの仕掛けによって生み出された早いクロスを仕留めたのはフラメンゴ。ついにPSVが最後の最後でリードを奪う。
ボールの奪いどころが延々と見つからずに苦しんだユベントスだが、100分から反撃。左サイドからのクロスにヴラホヴィッチがクロスバーを叩くなどあわやという場面を作り出す。
しかし、終盤まで反撃を振り切ったPSV。ユベントスを逆転で下し、ベスト16に駒を進めた。
ひとこと
ユベントスは得点のたびに一息ついてしまうのが2試合通じてもったいなかった感がある。
試合結果
2025.2.19
UEFAチャンピオンズリーグ
プレーオフ 2nd leg
PSV 2-1(ET:3-1) ユベントス
PSVスタジアム
【得点者】
PSV:53′ ペリシッチ, 74′ サイバリ, 98′ フラミンゴ
JUV:63′ ウェア
主審:スラフコ・ビンチッチ