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「Catch up J1 League」~2025.3.29 J1 第7節 ファジアーノ岡山×横浜F・マリノス ハイライト

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主導権的シーソーゲームは要塞の主が制する

 ここまでは順調な戦いが続いている昇格組の岡山。リーグ戦では前節に続き、神奈川勢をホームに向けての連戦。晴れの国スタジアムに横浜FMを迎えて中断後の初戦に臨む。

 序盤からマンツーに出ていくことでらしさを見せる岡山。序盤は横浜FMのバックスも面食らい気味になり、岡山に進撃を許すことに。セットプレーから攻勢を仕掛けていくスタイルはまさしく2週間前の川崎戦の焼き直しといったところだろう。

 横浜FMはそれなりに早く対応した印象。後方から広くピッチを使いつつ、岡山のプレスを鈍らせることに成功。大外の遠野のアイソレーションや植中やロペスをターゲットにしたロングボールから陣地を回復。岡山相手に押し込みながら勝負を仕掛けていく。

 岡山にとって助けになったのは横浜FMのサイド攻撃がシンプルなクロスが主体だったことだろう。前後に揺さぶるパスワークが少なかった分、岡山はデュエルで弾き返しさえすればなんとかなりそうだった。

 自陣を防衛しつつ、岡山は徐々に反撃。序盤はキニョーネスに抑えられたルカオだったが、前半の中盤からはボールの収めどころとして機能。相手に警告を出させるなど重戦車ぶりを遺憾なく発揮する。

 特にポジトラのスピード感に関しては岡山はいうことはないのだが、江坂以外の選手のパスワークが雑なため、スピード感に見合ったカウンターの精度が出てこないのが難しいところ。こうなると、結局捕まっている中でどう対面の相手を剥がすか?という質が問われることになってしまう。その土俵は岡山には少し厳しいように思う。

 この試合の前半の特徴は主導権がコロコロ入れ替わったこと。横浜FMはルカオの猛攻を凌ぐと、サイドを中心に反撃。前半の終盤にはイルギュ→ロペスへのフィードからの決定機を皮切りに、右サイド側の裏抜けを軸としたファストブレイクを敢行した横浜FM。ブローダーセンの活躍により、岡山は前半をスコアレスで折り返すことができた。

 後半、岡山はハイプレスから再びペースを引き戻しにいく。イルギュのフィードからそれをひっくり返そうとするのが横浜FMの狙いだ。

 先にペースを掴んだのは岡山。サイド攻撃に顔を出した植中が連携を活性化。前半よりも岡山にクロス対応を難しくする揺さぶりをかけていく。

 しかし、この後半も試合はシーソーゲーム。WBを生かしたサイド攻撃から押し返す岡山は主導権を回復。この主導権のターンで岡山はセットプレーからルカオが押し込んで先制点を決める。

 直後の神谷のFKはニアのストーンを無効化するアイデアは面白かったが、妨害役の江坂がわずかにオフサイド。タイミングがほんのり合わなかったことで横浜FMは立て続けの失点を免れた。

 主導権的シーソーゲームなので終盤は横浜FMが再び攻めに転じる。岡山は高い位置でのチェイスとリトリートを両立することで横浜FMに前進から負荷をかけるのがとても良い。

万全なクロス対応で横浜FMの押し込みを防いだ岡山。横浜FMもシャットアウトに成功し、中断明け初戦を白星でかざった。

ひとこと

 これで岡山のセットプレーは今季4つ目。ホームでは5試合1失点で無敗は継続。徐々に晴れの国スタジアムは要塞となってきている。

試合結果

2025.3.29
J1リーグ
第7節
ファジアーノ岡山 1-0 横浜F・マリノス
JFE晴れの国スタジアム
【得点者】
岡山:67′ ルカオ
主審:大橋侑祐

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