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「Catch up J1 League」~2025.7.21 J1 第24節 アビスパ福岡×京都サンガF.C. ハイライト

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借金をATでチャラに

 どちらも屈強な前線の選手を揃えるイメージのチームだが、この日の福岡はウェリントンがベンチから。トップには碓井が入るスタートとなった。

 序盤は自陣での京都のボール回しが目立つスタート。幅を取るポゼッションからあらゆる場所を起点に左サイドの原を目掛けて長いボールを入れていく。福岡はプレスに行こうとするが、捕まえられそうになると原へのロングボールで逃がされてしまうので、なかなかラインを上げるきっかけをつかめなかった。

 福岡はメンバーが入れ替わってもやり方はかえず。碓井をターゲットとしての長いボールが主体。ゴールキックでのリスタートも徹底的にここを狙っていた印象だ。

 保持のアクションに動きをつけることができていたのは京都。上下動する原は機動力も健在ということで福岡は捕まえるのに苦労していたし、捕まえようとすればライン間で長沢がボールを受けるスペースを献上する。対する福岡も降りるアクションから枚数をかけてラインブレイクを狙うが、ライン間と裏を狙う精度は京都の方が上。前進の安定感も含めて京都の方が優位な前半だった。

 後半の頭、福岡はポゼッションを高めて攻勢を翔。左サイドで抜け出した藤本がネットを揺らすがオフサイドで認められず。縦に速い攻撃においては京都も右サイドのトゥーリオの抜け出しでチャンスを作っていく形で対抗。

 裏抜けを得点の形につなげたのは京都。こちらのサイドは安藤がストッパーとして躍動していたが、同サイドの背後に出張して抜け出した原を捕まえられず。その分、ボックス内は足りていなかったが、唯一飛び込んだ平戸がオウンゴールを呼び込んだ。

 さらには奈良のハンドによるPKで京都は追加点。後半の頭に一気に畳み掛けていく。

 福岡は4バック化のビルドアップで支配率を増やしていく展開に。名古の降りるアクションから相手を外していくと、裏抜けまで一気に進んでいくなどショートパス起点での組み立ても見えた。京都も得点シーンと同じく原の右サイド出張の裏抜けからチャンスを作っていく。

 終盤は追いかける立場となった福岡が主導権。左サイドの岩崎の抜け出しから紺野が押し込んだシーンは抜け出したところで岩崎がハンドを取られてゴールは取り消しとなる。だが、このシーンを皮切りに右サイドの紺野を中心に攻めると、追加タイムに2点を追いつく。クロスをウェリントンが押し込み1点差とすると、最終盤のセットプレーで湯澤が混戦から押し込んで同点とする。

 意地を見せた福岡は2点分の借金をATにチャラに。試合は2-2の痛み分けとなった。

ひとこと

 終盤に5バックにしたにもかかわらず、逃げきれなかった京都。もったいなかったの一言だ。

試合結果

2025.7.21
J1リーグ
第24節
アビスパ福岡 2-2 京都サンガF.C.
ベスト電器スタジアム
【得点者】
福岡:90+3′ ウェリントン, 90+5′ 重見柾斗
京都:53′ 上島拓巳(OG), 58′(PK) 原大智
主審:上村篤史

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