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「Catch up Premier League」~2025.3.8 プレミアリーグ 第28節 ウォルバーハンプトン×エバートン ハイライト

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追っ手をさらに突き放す1ポイント

 激しい16位以上のチームの鍔迫り合いにより、昇格組以外で唯一残留争いに取り残されてしまったウルブス。いわば、今季の残留争いの盛り上がりはウルブスの両肩にかかっているということになる。無論、ウルブスとしては盛り上げるよりも自分の身の安全の確保が何よりだろう。

 序盤はエバートンのハイプレスが目立つスタート。敵陣からウルブスのビルドアップを阻害し、ロングボールを引き出しては跳ね返す形でウルブスをハイテンポに飲み込んでいく。

 しかし、ウルブスはGKを組み込んでの4バック化など本来はもう少しボールを持って落ち着きたいチーム。時間の経過とともにエバートンのプレスを押し下げるように広げるポゼッションから相手を左右に振っていく。CHはアンカー役のアンドレとフリーマン役のジョアン・ゴメスの分業制。1人は中央にとどまり、1人は動き回るという役割分担の元に前線の攻撃に関与していく。

 だが、アタッキングサードにおいてはオープンな展開の方が得意そうなウルブス。ここはクーニャ不在の影響もあるのだろう。アイト=ヌーリのぬるぬるしたドリブル以外はなかなかチャンスを作れなかった。

 ボールを持たされる状況に置かれると何もできず苦しいのはエバートンも同じ。ロングキックから意図的にトランジッションを引き起こすことで試合に強引な流れを作っていく。

 チャンスの少ない展開の中で先制したのはエバートン。プレスでアグバドゥを追い込んでボールを奪ったところから最後はハリソンがゴール。ロストというよりもロストした後のリアクションの薄さが気になるウルブスは先制点を許すこととなった。

 しかし、ウルブスの同点弾は繋ぎでのリベンジ。左サイドからアイト=ヌーリへのパスで列を越えると、ライン間に侵入したベルガルド→ムネツィで追いつく。試合をハーフタイムを前にタイスコアに戻すことに成功したウルブスであった。

 後半、ウルブスはスコアラーのムネツィからサラビアにスイッチ。スコアラーを交代?と思ったけども、後半には左利きの得意な右サイドからのFKがあったから、結果的には良かったのかもしれない。

 チャンスの少ない展開が続く中でボールを握られていたエバートンにとってはベトが迎えた決定機はなんとしてもモノにしたかったところ。今季は決定力の面でしたたかさが目立つベトであったが、ここ数試合では再びしけり気味なのは少し気になるところである。

 ポゼッションで優勢に立つウルブスも最後まで決め手となるボックス攻略を見せることはできず。試合は1-1でのドロー決着となった。

ひとこと

 今の追っ手の状況を考えれば1ポイントでも積んでおければウルブスとしてはOKという感じではないだろうか。

試合結果

2025.3.8
プレミアリーグ 第28節
ウォルバーハンプトン 1-1 エバートン
モリニュー・スタジアム
【得点者】
WOL:40′ ムネツィ
EVE:33′ ハリソン
主審:スチュアート・アットウェル

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